【IQ2】水を被るとフォーゼになっちゃうふざけた体質な月島
第2章 5月
「なぁ、本当にちゃんから借りたのか?」
「おうともよ、気良く貸してくれたぜ」
「これで本当に優勝出来るんだろうな?」
犬島が気持ち良く寝ていると、何やら周りが騒がしい気がした
そう言えば、いつもの柔らかさもない
不思議に思い目を開けると、そこにはゴトリがいた
白「あっ起きた」
「ムン!?」
「さぁ始まりました、黄金町チキチドッグレース!!
賞金5万円はどのわんちゃんの手にー!?」
白「さぁ行くぞ、ちゃんの犬ちゃん!」
「ムン(出ないぞ)」
犬島が首をふる
白石は犬島を説得する
白「頼む、アシリパちゃんの店で飲みすぎて給料ほとんどパーになっちゃったんだよぉ
今月の生活費にするんだ、一生のお願い!」
「ムン(自業自得だろう)」
白「そこをなんとか!」
「ムン(たまには自戒しても良いんじゃないか)」
白「そんな意地悪言うなよぉ~」
ア「あれどうやって意志疎通してるんだ?」
杉「さぁ?」
白石が犬島を説得していると、後頭部に衝撃を受けた
「ムンちゃん返せ!」
だった
犬島がの腕の中に飛び込む
ア「!」
「アシリパちゃん~」
白「ちゃん、何でここに!?」
「ドッグレースに出るって言ってただろうが!
むしろこっちの台詞だよ、どうやって家に忍び込んだ」
白「窓の鍵が開いてたぞ、不用心だな~」
「本気の侵入怖いわ馬鹿!」
杉「お前、女の子が寝てる間に勝手に布団に忍び込んだのか…引くわ」
白「それくらい必死なんだって!」
「とにかく、ムンちゃんが出たくないって言ってるのに駄目!」
ア「諦めろ白石、うちでこき使ってやる」
白「ちくしょー!
副賞のペア水族園入場券はお前らにやるつもりだったのによぉ!」
「遊園地!?」
「ムン?」
杉「お前それ黙ってたろ」
白「何の事だか」
「水族園かぁ…随分行ってないなぁ」
「ムン………」
ア「食べられない魚を見て面白いか?」
杉「やだーアシリパさん!」
白石が肩をがっくり落としていると、犬島が腕をすり抜けて白石に近付いた
「ムン」
「「えっ」」
「ムンちゃん…やるってことですか?」
「ムン」
白「マジかよ!やったぜぇ!」