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ゆりかごに甘噛み (R18)

第2章 *・゚・夜を結う*・゚*【不死川実弥】



 実弥は寧々の体を包み込むように抱き、後頭部を優しく撫でた。

 そんな実弥の振る舞いにも高揚し、蜜壺の壁からじわじわと滲み出てくるようなオーガズムが再び寧々を震わせる。

 その間、律動の勢いは緩やかなものになり、耳もとにある実弥の口が「···ァ"ー」と呻くような声を発した。

 オーガズムによって生じた蜜壺の収縮が、実弥のものに絡みついているのがわかる。寧々にも伝わるほどの満ちた感覚が吐精感を誘発したのか、実弥は「くそ」と小声を漏らし、



「あんま、持ちそうに、ねェな」



 独り言のように呟いた。

 そんな実弥が愛しくて、ふわふわの髪を優しく撫でる。



「実弥、くん···。お誕生日、おめで、とう···」

「ァ"、? そりゃもう、何度も聞いたぜェ」

「うん···でも、何度でも、言いたいの。実弥くんが、この世に生まれてきてくれたことも···。こうして、実弥くんの隣に、いられることも···。本当に尊くて、奇跡みたいな、ことだから」



 ───ありがとう。



 言いながら微笑むと、実弥の眼球がゆらりと揺れた。ような気がした。

 コツン、とひたいがひたいにくっつく。

 冷えていたはずの体は愛を紡ぐ間 (ま) に熱を帯び、うっすらと汗ばんでいた。
 


「···寧々、ちぃとばかし、激しくすんぞ」

「ッ、」



 返事を待たずに再開する律動。

 寧々の呼吸も再び上がる。

 その声音に応えるように、実弥は寧々の名前を何度も呼んだ。



「寧々ッ"、愛してン、ぜぇ···ッ」

「んっ、ァ、わたしも···っ」



 ぐ、と上半身を直立させて寧々の腰を鷲掴み、連続して最奥を打ちつけたあと、実弥は薄膜の中に白濁を解放した。



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