第2章 *・゚・夜を結う*・゚*【不死川実弥】
「···週末には、お泊まりにくるよ?」
「俺が週末のそれだけで満足しきれてるとでも思ってんのかァ?」
「う···それは」
「本音は毎日でも寧々を抱きてぇんだよ」
「ん、」
こうまで言われてしまっては、もう抗えない。
どんなにそういうつもりではなかったとしても。
終電前には帰ろうと、心に決めていたとしても。
実弥と触れ合うことで徐々に寧々も昂りを抑えきれなくなってくる。
フロートテレビボードの上に置かれたデジタル時計に目をやる。今から事に及んだら、終電に間に合うかも微妙なところだ。
そんなことを考えている間に、ブラのホックがいとも簡単にははずされた。
「寧々の体、少し冷えてんなァ」
「ん、実弥くんの手、あったかい」
両手で二つの乳房を揉まれながらキスをする。
乳房の先端を指先で、口の中を舌でたっぷり遊ばれると、そよ風に撫でられたときのようなさわさわとした感覚が恥骨から全身に膨張してゆく。
寧々が甘い声を漏らすツボはとうに熟知している実弥。
先端を指の腹で上下左右にくにくにと転がしたり、優しく挟んで擦ったり、時々ぴん、と弾いたり。
かと思えばフレンチのキスにだって余念はない。
時々うっすらと目を開けて、寧々の反応を気にかけながら、口内を満遍なく愛撫する。
実弥のそれらはなにもかもが絶妙で、寧々の秘所はすぐに切なく泣き出してしまうのだ。
「寧々はここ弄られんの好きだよなァ···。すぐに腰浮いちまうもんなァ」
「はァ、実弥く···上だけじゃ、嫌」
「ハ···おねだりの仕方にも、磨きがかかってきてやがる」
「ぁん」
実弥の顔が胸もとに落ちてくる。指の代わりに先端を舌が這い、もっと広げろと言わんばかりに両足を開脚させられる。
スカートとタイツはいつの間にか剥ぎ取られていて、気づけば部屋全体の灯りがナイトライトに落ち着いていた。
「あッ」
つぷん、と。
実弥の指が一本秘所の中心を割って入った瞬間、腰が仰け反る。