忍たまの世界に転生したら…戦災孤児なんですが…(恐怖)
第5章 お店。そして忍たま達の想い

~喜三太視点~
「あ、あのぉ~。」
「はい、なんでしょう?」店員さんだ。
「あ、えーとですね……。実はここの団子がとても美味しいと聞いたものですから~。」
「そうなんですか。ではご注文のほうはどうなさいます?」
「普通のお団子で。」
よし、店員さんとの会話はうまく行ってるね。さすが庄左ヱ門!成績が良いためにか天井裏から見るなんて天才!
「はい、お待ちくださいませ。」
「わぁ~おいしそ~♪いただきまーす!!」パクッ……モグモグ……
「おいしい~!!最高ですぅ~!!!」
一方天井裏では
「兵太夫...一応任務(ミヤときり丸の様子確認)忘れるなよな...」
「まぁこっちもちゃんと見張ってるし平気でしょ!」
~団蔵視点~
……兵太夫って結構演技うまいな……。なんか違和感があるような……ないようなって感じだな。よし、ミヤときり丸に視点を移すぞ...
「あのさ...ミヤ。」
「ん?何?」...ミヤ、好きな人の反応どうにかしろよ...
「...やっぱり好き…付き合って。」
「...だからさ…?僕は別にきり丸の事が好きじゃないって...!」
「……あっ……そっか……ごめん……。」
やばい、きり丸泣きそうだ……俺ら入るか?いや、状況を混乱させるか。
「……まぁ、私も悪かったけど……。」
「……ううん……。俺が悪い……。」
「前みたいなことなら...してもいいから。」
「それはいやだ。ミヤ...好きな奴いるんだろ…?」
「……いないよ?」
「嘘つけ……。」
「……本当にいない。」……ミヤ……お前……きり丸のこと好きなんじゃなかったのか?俺は混乱した。そして同時に思った。
俺、ミヤと仲良くなりたいな……。
~乱太郎視点~
やばい……これどうしよう……。私は目の前で起きていることに頭がついていけずただ呆然と見ていた。
「うっ……うぐ……。」
きり丸は泣いていた。ミヤは困った顔でオロオロしていた。
「……きり丸……。」
「ん……。」
「……好きになってくれてありがとう。でもやっぱ…」
うっそ~じゃあ私は今きりちゃんの初恋失恋シーンに出会っちゃったってこと!?
「…乱太郎?」
体が勝手にきり丸のもとへと行こうとしたが庄左ヱ門が気付きとめる。
「親友が悲しいところは見たくないだろうが我慢だ。」
「そうだけど……。」
「とりあえず今は様子を伺おう。」
「分かった。」
