忍たまの世界に転生したら…戦災孤児なんですが…(恐怖)
第4章 男装学園生活start!
~休み時間~
算数の次は国語だった。
「ねぇ、ミヤ君!」
「どうしたの?しんべヱ。」
しんべヱが私に話しかけてきた。
「お腹空いてるならこれ食べる?」と言って差し出してきたのは大きな饅頭だ。
「あ、ありがとう。でもこれはしんべヱが食べなきゃ駄目だよ!」
「そうだね、」私はしんべヱから貰った饅頭を食べてみた。
「おいしい!」
「でしょ~?」
「おい、しんべヱ。そんな甘いものばっか食ってると太るぞ。」
「平気だもん!ね?ミヤ君。」
「うん、そうだね。」
すると……
「おい、しんべヱ。俺にもくれよ。」
喜三太が手を伸ばしてきた。
「ダメだよ!これは僕のなんだから!」
「へぇ……じゃあ力ずくで奪っちゃうぞ?」
「やれるもんならやってみろ!」
二人は喧嘩を始めてしまった。「ちょっと待って、二人とも!」
私は二人の仲裁に入った。
「だって……しんベエが悪いんだ!」
「違うよ、喜三太がいけないんでしょ!」
「もう、二人共落ち着いて!」
私は二人にゲンコツをした。
「いったーい……」
「ううっ……痛いよぉ。」
二人は頭を擦っていた。
「ほら、これで仲直りしてね。」
私は二つの饅頭を渡そうとしたその時……
「あー!しんべヱだけずるい!僕にもちょうだい!」
「こっちには団蔵がいるじゃないか。」と兵太夫が言った。
「え!?団蔵までいるの?」
「えへへ……ごめん。」
「あー!きり丸!お前もしんべヱの饅頭狙っているのか!」
「うっせぇな……別にいいだろうがよ。」
「よくないよ!早い者勝ちだよ。」
「それなら俺が一番に決まってるだろう?」と虎若。
「それはどうかな?」と金吾。
「えっと……僕はもういいかな。」
と伊助。