忍たまの世界に転生したら…戦災孤児なんですが…(恐怖)
第3章 変な奴、発見。
乱太郎が微笑み二人は帰って行った。
「あ、危なかった~!もうちょっとでバレるところだったぜ。」
「何やってくれんのよ…さて、次はどこに行く?」
「あ、おい!バイトしに来たんだぞ!!」
「バイトも何も私情じゃないの~!」
結局、その日はバイトらしいことをせず終わった。
花売りがバイトなら…だけど。今日帰ると置手紙が置かれていた。
どうやら土井先生の奴の模様。
「きりちゃん!ここに夕飯と手紙があるよ~!」
うーん…長い紙だな、もしかするとこれって木に巻いて…あれ?
「きり丸~!見てみて~!ここの文字読めるよ!」
『きり丸、ミヤ。お前たちに言い忘れていたことがある。実はな……今日仕事あった。』
「仕事あるなら…帰らないってことか?」
「うん、そうみたいだね。」
「まぁ……いいか。ミヤ、風呂入って寝よう。」
「そうだね。お休み、きり丸。」
「あぁ、お休み。」
こうして私たちは眠りについた。
しかし…眠りに付けると皆さん思うだろうか?
年頃(?)の男女が同じ屋根の下、眠っている。
眠れるはずがない。私はきり丸の横顔を見る。やっぱり好き……
「きりちゃん、起きてる?」小声で話しかけると
「……寝れないのか?」
「ううん。ただね、好きな人と一緒に眠るって緊張するんだなって。」
「……⁉…お前…俺の事好きなのか?」
きり丸の声は明らかに驚いてるようにも聞こえた。「そう……。」
恥ずかしくて顔を布団に埋める。
「ミヤ……。」
きり丸が私の方に近づいてくる気配がする。私は体を硬直させた。
「きりちゃん、ごめん。そういうつもりじゃ……。」
「分かってる。俺もお前のこと好きだから。だから謝ることない。」
きり丸の言葉を聞いて私の中で何かが弾けた気がした。そして私はきり丸に抱き着いた。
「きりちゃん……。」
「ミヤ、好きだ。」
「私も……大好きだよ。」
そのまま口づけをした。初めて感じる男の人の唇は柔らかくて温かかった。
「きりちゃん……もっとキスしたい……。」
「俺もしたいけど……土井先生に笑われる。」