忍たまの世界に転生したら…戦災孤児なんですが…(恐怖)
第3章 変な奴、発見。
~ミヤカ視点~
きり丸は私の気持ちに気づいてない。鈍感すぎる。でもそんな所もいいかもって思う。好きになった理由?そんなの分からないよ! まぁ一番は優しかったからかな。私が両親を亡くした時に優しくしてくれた。
「いただきます。」
「召し上がれ!」
「これおいしいね、あ、土井先生起きた?」
「ふわぁ...よく寝た。二人とも早起きだな、」
土井先生は目を擦りながらそういう。
にこりって笑う、まだ恋する年齢じゃないのよ…私は。本来中学生のところを...小学生に戻ったみたい。いや、だから恋する年齢じゃないのよ。
「「ごちそうさまでした。」」二人の幸せそうな声が重なる。
「はーい!」「今日はどうするんだ?」土井先生がため息をつく。
「うーん、とりあえずは花を作って売るだけ。」
「じゃあ、私手伝おうか?暇だし!」
マジで実際暇だ。街の探索ついでに付き合おう。
「え!?いいのか?ありがたい!」
「あ、きり丸。女装は禁止だからな...。ミヤもきり丸と離れないように。」
土井先生が半分あきらめの境地に入っている。
「きりちゃん!!早く行こうよ!」
私がきり丸をせかすときり丸は少し焦ったように「あ、うん。」と返事をする。
「それじゃあ行ってきまーす!」
「行ってくるね、土井先生。」
「気を付けてな。」
私達は二人で街に向かうことにした。
「ねぇ、きりちゃん。」
私はきり丸の手を握る。
「ど、どうしたんだよ!急に!」
きり丸の顔は真っ赤だ。これは脈アリか……?わはは((学園に入る前までに惚れさせよっと。
「だって迷子になっちゃうかもじゃん!ほら、行くよ!」
「ま、待ってくれ!ミヤ!速い!」
私はきり丸の手を掴んだ。当てずっぽうに街を歩く。
「あっれぇ~?きりちゃんじゃない!」
「ほんとだ!何してんだろ~?」
誰でしょうと目を細めたら乱太郎としんべヱだ。男装...まぁ村娘Aになりすませば...
「お前ら……あぁ...人生終了...」
きり丸はそう言うと手をおでこにのせた。
「どうしたのその子~!」
「あぁ、この子はリン。俺の友達だよ。」
「へ~、リンさんですね。」乱太郎が言った。
「よろしくお願いします。」
...おい、きり丸。殺すぞ...?正体ばれていないと言い...私は女の時リンと名乗らなきゃ…はぁ。
「こちらこそ~!あ、私たちそろそろ帰らないと……またね~!」
