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月島軍曹を絶対幸せにするマン

第1章 月島軍曹に出会う



ぎょっとした

裸だったのだ


右手には下着を持っていた


「世話役の貴様には、私の下着も洗ってもらうぞ
貴様の褌と一緒で良いから洗っておけ」


白く細長い腕から下着が投げつけられる
乳房がふるり、と揺れた

下着は空中で弧を描き月島軍曹の胸に当たるが、ショックで硬直しており受け取れなかった




「(からかっているのか?)」


目線を外すきっかけに、しゃがんで下着を取る
シルク素材のツルツルした感触が手に触れる
小さな白い足の甲が視界の端に写っていた


と同時に、彼女もしゃがんだ


「!?」

およそ普通の生活をしていたらお目にかかることのない部分が目の前に広がる
慌てて目線を隣の床に外した
木目を凝視し、模様を目でなぞることに集中する

「…………」


大尉の右手が、月島軍曹の股間に伸びた
がっつりと握られる
形を確かめるように触られ続ける


「(こ…この女、恥じらいは無いのか)」


一応、男の部分は反応していなかった
朴念仁の月島軍曹の脳内では欲を感じるより、疑問の方が大きいためである


「…………ふふ」


月島軍曹は目を見張った

彼女が微笑んだのだ
今日一番の笑顔だった


「………あの、」


訳が解らなかった
反応しないことを確認すると、彼女は興味無さげにすっと手を離し、裸の身体を擦り出した


「うー寒い寒い!」


ぽかんとする月島軍曹を置いてきぼりにしたまま、大尉は服を着始めた


「あ、もう良いぞ
今日は休むことにする

また飯の時間になったら建物を案内してくれ」


用済みだ、とばかりにしっしっと手を振られる
余りに理解しがたい出来事に、返事もそこそこに部屋を出た

後ろ手で扉を閉める


「(た、試されていたのか……危なかった)」


その場にずるずるとへたり混む
今後を考えると、ややこしい女を任されたと頭が痛くなってきた


右手には彼女の下着が握られており、まだ熱を持っていた
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