• テキストサイズ

月島軍曹を絶対幸せにするマン

第2章 月島軍曹と刺青人皮



「積丹の海岸でまた死体が見つかった?」


尉官室で鶴見中尉といると、隊士の一人がやって来て報告をしてきた

先日鶴見中尉に教えて貰ったが、北海道のどこかに隠された近金塊を探しており、そのヒントとして"いれずみにんぴ"とか言うものが必要らしい

一度持っているものを見せて貰ったが、非常に気持ちが悪いものだった


「よし、脱獄囚の可能性が近いな
兵を連れて確認に行こう」

「鶴見」

「はい?」

「私もどんなものか見たい
連れていってくれないか」

「勿論です」


鶴見中尉がニヤリと笑う
こいつの笑顔ほど怪しいものはないな、と思った









ー北海道西部海岸ー


とっくに春の季節だと言うのに、北海道はまだまだ雪が残り寒い

海辺では多くの漁師がニシンを獲っていた


「大尉殿は今回は見学と言うことで、私の後ろに居てくださりますかな?」

「うん、分かった
今回はどんなものかを見たいだけだしな」


鶴見中尉の提案に素直に頷くと、彼は満足そうに微笑んだ


「どういうやり方で探すんだ?
一人一人に聞いて回るのか?」

「まさか
そんなことをしては、簡単に逃げられてしまいます

先ずは代表者の元へ参りましょうぞ」

「(なるほどな、情報将校と行動していると、勉強になるな)」
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp