第1章 出会い
家の中に入るとこの前まで取り壊すと言われていたとは思えないほど綺麗にされていた
壁には多分盾や剣を飾る用の収納ケースみたいなものが飾られていたりなかなか珍しい弓矢を飾るケースも置いてあった
そんな感じでキョロキョロ見渡しているとおねいさんが言った
「気になる?」
「気になるとかじゃないんですけど…そのなんて言うか」
「まあそれが普通の反応よね」
おねいさんはまた微笑んだ
「なんでこんなに武器の収納ケースがあるのー?」
「旅人だから?かな」
ぎこちない感じで答えるおねいさんは寂しそうな顔をした
「なんで疑問形なのw」
「微妙なところだから」
楽しく会話しながらおねいさんがお茶を持ってきてくれた
「紅茶でよかったかしら?」
「はい!大丈夫です!」
「おれも大丈夫です!」
「お砂糖は机の上にあるものを使ってえっと、ミルクはいるかしら?」
「貰ってもいいですか?」
「出来ればおれも!」
「わかったわ少し待っててね」
おねいさんが食料などを保管するであろう場所にミルクを取りに行ってくれた
「なぁやっぱりあの人は過去のこととか触れられるのいや過去かな?」
「なんで?」
「だって過去のこととか触れられると悲しそうな寂しそうな顔するじゃん?」
「まあ確かに?」
「でも女の人なのにそんなに武器必要なのかな?」
「女の人でも魔物に襲われたりするし必要でしょ!」
そんな話をしているとおねいさんがミルクを持ってやってきた
「お待たせ ミルク持ってきたわよ」
「ありがとうございます」
「ありがとうございます!」
「なんの話しての?」
さっきの話聞かれてたのかと少し驚いていたら友達が
「いやー女の人でもこんなに武器集めるのかなーってって話です!」
「そっかそっか 」
「すみません!こいつあんまり空気とか読めないからあんまり過去のこととか聞かれたくないですよねすみません!!」
するとおねいさんはクスッと笑ってから言った
「いや大丈夫よー 私の昔同僚のね 武器をあまり使いたくないから飾る用のケースが欲しかったからサクラダさんに無理言って作ってもらったの」
「どうりょう?」
「そう、同僚」
同僚ってなんの仕事してたんだろう?
ゲルドの淑女の服だしゲルドの警備隊でもしてたのかなと思いながら話をしていたら友達がいきなり馬鹿なことを言い出した
「もしかして〜100年前の話だったりー!?w」
