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あの人と結ばれたいな...

第3章 縛られる思い


「あいつでも手に負えないくらい強い魔物が蔓延っているからあいつの手助けをして欲しいの」
「私たちがですか?!」
「そう」
「でも何もできることなくない?」
「何も出来なくても各村を回って魔物を退治してあげるとか復興支援をしてあげるとかして欲しいの」
「な、なるほど…」
おねいさんがどれだけの強さかは知らないだけどひとりで旅できるくらいには強いということだよね
「2年か…」
「難しそう?」
「いや知識も技術も伴ってるし体もまあまあ鍛えただけどそいつが旅に出るにあたって体力がもつかどうかが心配だ」
「それはこの2年で鍛えて外に出れるようにするつもりよ」
2人があたしのことについて真剣に心配してくれているのにあたしはおねいさんのことについてしか悩んでない…
自分の至らさと幼稚さに何故か悔しさがある
もっと強かったら、もっと賢かったら…
2人だけでの話し合いが進み決定した話として
2年以内にこの街を出ること
私も友達と同じような訓練を受けること
そして料理の腕をあげることが決まった
正直全部はできないと思っているができないできないで2人に甘えるのを辞めたいと思い了承して明日から体力をあげるために友達と同じ訓練をすることになった
家に帰り母親に今日あったことの説明をした
「お母さん私あと2年でここを出たい…」
「2年!?」
「無茶なお願いをしてることはわかってる…でも!あたしは自分のしたいことを見つけて友達もそれを実現するために支えてくれるって言ってくれてるのだがら…」
「出ていくことに関しては何も文句はないのだけどまだ準備出来てなくて…」
「準備?」
「あなたが出ていくための準備よ 大切な娘が出ていくって言っているのに何も持たせないわけないじゃない」
「……」
やっぱり私は何も支えがないと生きていけないんだと思いと母親の優しさに涙が出てきた…
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