第1章 出会い
中から返事が聞こえた
「はい、少し待っててください」
走ってくる音が聞こえる
私は緊張する
すると友達が
「来るぜ」と呟いた
そんなこと音でわかるし私は今それどころじゃないことぐらい察しろ!
そんなことを思っているうちに戸は開いた
「どうされました?」
「いやーさっきめちゃ綺麗な人が引っ越してきたって聞いて僕たち見に来ました!」
「ちょっと直球すぎでしょ!!!」
こいつはバカなのか!?馬鹿すぎるのか?!と思っていたら綺麗な人が言った
「ふふ ありがとう 馬宿にいる人たちにはあまり言われないから嬉しいわ」
「えー勿体なさすぎる 僕なら沢山声掛けちゃうくらい綺麗なのにー」
こいつなにナンパしてるんだ?いい加減黙らした方がいいんじゃないか?と思い一発殴ったすると
「やめろよ!!」
「おねいさんが困ってるでしょ!?」
「いや喜んでるね!!」
「めちゃ困ってる顔してるじゃん!!」
言い争っていたら微笑みながら綺麗な人が言った
「君たち仲がいいのね」
「いいえこいつとは腐れ縁です!!!!」
2人同時に言ったのが面白かったのか綺麗な人はさらに微笑んだ
綺麗な人に笑われた恥ずかしいそんな感情が込み上げてくる
顔を赤くしていると綺麗な人が言った
「良かったらお茶でも飲んでいく?
お客様におもてなししないのも失礼ですから」
どうしようと悩んでいたら友達が
「いいんすか!!飲んでいきます!!!!」
と即答してしまいお茶を貰うことになってしまった
私は緩んでいた緊張感がまたぎゅっときつくなった気がした