第2章 おねいさんは何者?
プルアさんから慰めてもらいおねいさんから貰ったおやつを食べて呼吸を整えてからまたプルアさんのところへ友達と向かった
「お邪魔してもいいですか」
「どうぞー」
「もう大丈夫なの?」
「少し落ち着きました」
「そう なら良かったわ ところで何しに来たの?」
「おねいさんのこと色々聞きに来ました」
「あいつのことについてかぁー」
「はい 聞けることならなんでもいいんです」
「教えられることか」
「はい」
「あいつが買ったボロ家なんで買ったか知ってる?」
「いや 聞いた事ないです」
おねいさんがなんであの時悲しい顔をしていたか
おねいさんを知りたいと思ったきっかけの話だよな
やっと少しおねいさんに近づける気がした
「あそこね 元々はあいつの家族が住んでいた家なの
あいつが100年前に生きた英傑の1人ってことは聞いたんでしょ」
「はい」
「その100年前にあいつの家族が住んでいた家でね あいつの思い出の家みたいなもんなのよ」
「そうなんですね」
だから壊すとかボロ家とか言われた時に悲しい顔をしてたんだ
おねいさんの気持ちがあの時の表情が納得出来た気がした
「だからあいつが居ないあいだなんだけどさ 」
「はい」
「手入れしてあげてよ」
「私がですか!?」
「うん」
「10歳くらいなのに?!」
「うん」
「俺も手伝うからやろうぜ」
「いいじゃん やってあげなやってあげな 」
「でも私でいいんですか?」
「あいつがあの子たちなら多分大丈夫だからって好きにできるように家の鍵開けてるんだよ」
知らなかった
私たちのことをそれだけ信用してそんなこと言ってくれてると思っていなくて嬉しさが込み上げてきた
「…なら! 私たちができること精一杯やらせてください!」
「お願いするわね あと手入れのスキマ時間でいいから私のところに来なさい」
「なんでですか?」
「古代の勉強をしてもらうわ」
「なんで!!!」
「ないしょーあと そこのあたしをクソババア呼ばわりしたあんた」
「はい!!!!」
「あんたは道を少しくだったところにいる猟師のおじさんのとこに通いなさい」
「なんで?」
「あいつから聞いてるわよ 強くなりたいって言って一緒に連れてけって言ったんでしょ? 」
「はい…」
「ならあの人は狩りが上手いはずだから通って稽古つけてもらいなさい」
「はい」
