第3章 🍀 ̖́-
ダンデとソニアはバーに来ていた。
二人はカウンター席に座り、お互いグラスを傾けている。
「で、相談事はあの子、ユウリのことでしょ?」
「ああ……」
ダンデはそう言うと、深いため息をつく。
「初めて会った時から気になっていたんだが……
実は、早々にフられてしまってね」
「へぇ〜!」
ソニアは驚いた表情を浮かべ、興味深そうに目を輝かせる。
「ダンデくんでもダメだったか〜」
「どういう意味だよ」
「いやユウリさ、大学のマドンナだったんだけど、誰とも付き合ったことがないのよ。
みんな告白してもふんわりフられて玉砕してたわけ」
ダンデはその言葉を聞き、胸がざわつくのを感じた。
「恋人がいたことないのか?あんなに綺麗なのに」
「そうなんだよねぇ。私も正直めちゃくちゃびっくりした」
「じゃあ、俺が初めての相手になるのか……」
「フられてるくせにすごい自信」
ダンデは苦笑いすると、「それにしても」と続ける。