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【jj短編】憩いの”一瞬”を君と。

第1章 歳上のズルさと、歳下の特権【伏黒 恵】


「ああああ今変な音した痛い痛い痛い痛い」
「動かないでください。終わりませんから」
「待って待って今そっち向けれな痛タタタタ!!」

呪力、術式無しで真希さんの本気を受けるとこうなる、と体現してくれた先輩を、目撃者として恵は措置を施していた。
といっても湿布を張る程度。医務室の長椅子にうつ伏せたの関節に貼っていく。

「く、ああぁあ〜〜〜…。キク〜〜〜」
「変な声出さないでください」
「いやーん恵くん何考えて痛たたたッ?!そこ敏感だからやめっあ痛い痛いごめんなさいすみません痛い痛」

措置後、授業終了時間になってしまったためそのまま寮に帰宅する。

「あ”〜。今日はアリガトね」
「マジで何もしてないですけどね」
「いいじゃん今日みたいな日もあって。てかサボったの放課までの30分だけだし。傍から見たらまだ優等生だよ」
「先輩は違うんですか」
「そうだね、恵とは違うね」
「はあ」

そうやって、はいつも線引きをしていた。
自身の事を聞かれると誤魔化してきた。

「先輩」
「ん?」

だから


「明日…」



「はろーーーー!!!ここにいたの解っちゃったヨーーーン!!!呪力ダダ漏れだったからあ!ねえびっくりしたーーーー!??!?へいへいみんなのお待たせごじょうせんせだよーーーーん!!

ん?」


「…」
「…」

「あれ、僕…、なんかやらかした?」

空気の壁をいち早く察知した五条が、オドオドと生徒に問う。

「……なんスか」
「ごめんね恵!絶対なんかやったね!?ちょっと50キロぐらい離れたところからやり直すから!?」
「いやいっすよ…。で、何すか…」
「いやマジでごめん!!お詫びに今度猫カフェ連れてってあげるから!」
「いやだからァッ…」
「猫カフェだよ!?フワッフワでコロッコロの猫ちゃんたちに触れられるんだよ!?」
「早く用言って下さいって…!」
「ごじょせん、早く言ってあげなよ。ストレスに弱いんだから」
「猫だけに?!?」
「ブチギレますよ」

はいすみません、と真面目な謝罪を行ったところで、白頭教師は言った。




「明日、2人に任務のご依頼が来ております!」
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