第5章 してしてチューシテッ 美美美女学園3(スリー)
たそがれようとしていたその時、
「清華センパイッ♡♡」
蜜柑がやってくる。
「今日から留年生なんて...寂しいですぅ.....」
すりすり、と私の腕にほっぺたを寄せてくる。
「何故?私は卒業しないのに」
「だって会計のリーダーさんに目をつけられるじゃないですか」
と、蜜柑は笑顔を固まらせたまま、ススス、と私から距離を置く。
「?蜜柑?」
若干心がズキッとしつつ、蜜柑に視線をやる。
「さようなら!!清華センパイッ!永遠にお元気でーーー!!」
と、蜜柑は大きく手を振りながら、走り去っていく。
「えーーーーっ?なっナンデェ!?」
呆然とその場に立ち尽くす。
蜜柑...
唇をワナワナいわした。
私、
卒業生だったらまだしも、
留年生なのに、今生の別れ?
「この学校、おかしいよ....」
だけど、卒業はできない。
サラサラと、私の髪が風になびいた。
よしっ!ミユと仲直りしよう!!!
ズタズタ!と、廊下を早歩きする。
蜜柑にサヨナラを言われたの、あまりにサミシかった!!!
意外に、結構心にきた!!
このサミシさをモチベーションに、今こそっ!!!
私たちの教室の目の前にやってきた。そうしてガラッと戸を開ける。
「!ミッーーーミユ!!」
そこには親友の彼女が立っていた。