第8章 新たな任務
夢主side
『なんだか気味の悪い内容。どちらにしろ私が1番危なくない?目付けられたらどうするのよ』
ゼ「その為の俺だろ?それに普段から梵天が娯楽として利用する事が多い店だから何かあれば幹部達がいるよ」
・・・娯楽!?キャバクラに!?
や、やっぱりそういうお店行くよね春千夜も。モテるだろうしお金もあるだろうしクラブにいたくらいだもの。沢山の綺麗な女を連れて。
突然の情報に頭から任務の話が飛んでいった。
思わぬ所から殴られた気分だ。
ゼ「そんな訳だからまぁキャバクラの接客なら天職だろ?目立たねぇよーに程々にな。・・・って、聞いてんの?」
『えっ!あ、ごめん。わかった』
危ない、大事な仕事の話だというのに私情を挟むだなんて未熟者すぎる。
別に春千夜は彼氏じゃないんだからプライベートで何してようが私には関係ない。
そう言い聞かせて書類に目を戻した。
ゼ「・・・なぁ、聞きたいんだけどさ。お前って三途とデキてんの?」
『・・・はァ!?な、なに急に!仕事の話は!』
ゼ「いや終わったじゃん!今のが全部!・・・この前ゲーセンとこで会った時もなんか仲良さげだったし?その夜に酔い潰れたを迎えに行った時も三途が自分から送るっていってそのまま帰ってこねーし」
やっぱり怪しまれていた。それもそうか。
でも勘違いである。身体の関係はあるものの、私の片想いでしかないし春千夜からすれば数いる女の中の1人でしかないかもしれない。
『・・・別にただの仕事仲間だよ、あの人自体には何もない』
ゼ「ふーん。てっきりお前、三途のこと好きなのかと思ってたけど勘違いか」
カンのいいガキは嫌いだよ!
こういう時に限って鋭いのは職業病なのか?
『そ、そんな訳ないでしょ!私を誰だと思ってるの!』
ゼ「そーだよなぁ。それに三途も、ココがいうには女遊び激しいらしいしちょっと心配してたんだわ」
またまた思わぬ所からぶん殴られた。しかもかなりの鈍器で。
・・・・・・なんでこうも、知らない方が幸せな事ばかりなのだろうか。