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甘い罠

第8章 新たな任務




夢主side



コンコン




夜、お風呂に入ってのんびりスキンケアをしているとドアがノックされた。





ゼ「入んぞー、っと。仕事の詳細みた?」



『何の為のノックなの?いいって言ってないけど』



ゼ「お前の許可待ってたら先に俺の寿命が尽きる。はい、これ書類」




そういってテーブルに置かれた書類達。まぁどちらにしろ先に話しておきたかったので丁度いい。






『ふぅん、今回はキャバクラって訳ね。だから私を選んだの』




ゼ「ちなみに今までとはちょっと違ぇぞ?お前がやるのはターゲットの相手じゃない、キャストを含めた一般人の監視だ。」




『・・・監視?』




潜入捜査となると大方予想はつくが、今までは直接ターゲットに接触をしてその日に任務を完了させる事がほとんどなので少し特殊ではある。



つまり、私の任務は暗殺では無いと言うこと。





ゼ「梵天の管轄内でとある組織がロクでもねぇ商売をしてるって噂だ、その対象は恐らく夜の店で働くキャスト達と言われている。
それが人身売買なのか、はたまた薬の売買なのかはまだ知らねぇけどまぁ多分後者だな」



『キャストに混ざって働きながらそれを調べろってこと?』




ゼ「そういうこと、向こうの管轄内じゃあいつらは顔が広すぎる。俺やが最適なんだろ。ちなみに俺はボーイとしての潜入だ」







そういうお店で働く女の子を標的とした闇商人はとてもタチが悪い。色んな弱みに漬け込んで罠にはめる。





気づいた時には抜け出せない。それが裏社会の恐ろしい所。






『・・・あまり表沙汰にもならないのは何かしらの理由で追い詰められたキャスト達が自分で命を絶っている可能性が高い。隠蔽できているのならそこまでが計画内かもしれないね』



ゼ「俺もそう思うよ。日本の警察が簡単には首を突っ込んでこない梵天をあえて利用している、相当な奴等だな」





書類を見た限りかなりターゲットは上手い事やっている。自分達の証拠は残さないものの、このエリアではキャストが消息不明になる事件が多発。




愉快犯か、とんでもない狂人か。かなり頭のキレる相手。






今回の任務、慎重にいかないと命は無さそうだ。



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