第7章 休日(※)
夢主side
『・・・んぅっ、んむ』
気づけば私の口内には2本の指が入っていて、そのままぐちゃぐちゃに掻き回された。
彼の綺麗な指が、私の唾液で濡らされて。
そんな事にも興奮してしまう自分がいた。
溢れた唾液が口の端から零れ、それを春千夜が舐めとる。
「オマエのさ、こんな姿。他の奴にもみせんの?
・・・まぁ、見せれねェか。あんな猫被って強気な女を演じてんのに」
耳元で囁かれながら吐息を感じる。
「お子ちゃまだなァ。わんわん泣きじゃくって、感情のコントロールもできねェ意地っ張り。イイ女って肩書きも見掛けだけかァ?」
自分がずっと気にしてる事をハッキリ言われ、またじわじわと涙が出そうになる。
いわなくてもいいじゃない、別に私だってわかってるのに。
「・・・あーぁ、すぐ泣く。泣くなよ、興奮すっから」
『っ・・・最低・・・』
人の泣き顔に興奮するなんてとんだ変態男だ。
でも未だに、春千夜の本心なんて全く分からなかった。
『・・・面倒臭いでしょ、私みたいなの。・・・幻滅した?勝手に周りがチヤホヤしてるだけ、中身はこんな女だよ』
気づけば押し倒されていて、服の上から身体をなぞられる。
見上げるといつもの意地悪な顔。
「オマエはイイ女だよ、色んな意味でなァ?
だから今日も、黙って鳴いてろ」