• テキストサイズ

甘い罠

第7章 休日(※)




夢主side



春千夜は私の腕を離してベッドに腰掛けた。



それでも彼の顔を見れない。





「なんで急に他行けって言い出したんだよ」





手の甲で頬を撫でながら涙を拭ってくれる。

温かくて、それだけでまた泣いてしまって。





『・・・はっ・・・春千夜が、ぜんぶ慣れてるから・・・私以外にもしてるって・・・考えて・・・嫌だから』





「オレが他でもしてたらなんで嫌?」





『・・・っ、わか、んない』





好きだから。なんて言える訳もない。

付き合ってもないのにこんなワガママ、どの目線なんだって自分でも思う。








「・・・前もいったろ。オレも男だし大人。慣れてるって感じんならそこは仕方ねェだろ。


まぁ、つまりは嫉妬しちゃったって事な?」





『・・・っ』





図星だけど、そう言われると気まずい。


彼女でもないのにそんな事で嫉妬してるなんて。
あぁ、やっぱり私はガキだ。



そう思ってると、彼の手がまた伸びてきて私の頬を包んだ。





「・・・オマエがそれ言うんなら」




グッと顔を持ち上げられて目線を合わせられる。
彼に見下ろされながら、ただただ見つめ返すしかなかった。








「なぁ、。オマエは仕事でどんだけの男を誘惑した?銀髪野郎とは大分仲良いみてェだけど、そこは?



・・・そのいやらしいカラダ、どんな男に開発された?」






そういった春千夜は、ただただ鋭い目をしていた。

まるで狼みたい、今すぐにでも食べられてしまいそう。




目を逸らすことも出来ないくらい。






『か・・・開発なんてされてないっ・・・ゼンも身内みたいな奴だからなにも・・・っ』




必死に言葉を紡ぐ。



そんな私を見ながら頬を包んでいた指を口内に侵入させてくる。


舌を押されたり撫でられたり。そんな事にも敏感になってしまって。









「はは、・・・こんなエロいのに?ただの痴女かよテメェは」






そういいながら口角を上げる彼を見ていたらいつの間にか涙なんて引っ込んでいた。







残ったのは、微かに与えられている刺激と身体の興奮だけ。



/ 117ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp