第7章 休日(※)
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No side
ゼ「なぁ、お前らいつから仲良かったの?なんで?」
「るせェな、黙ってろテメェは」
ゼ「気になるだろ!あれはなんかありそうな空気だった!教えろよ!」
「オイ九井、コイツどうにかしろや」
達と別れた後、ゼンにしつこく質問攻めをされてキレ散らかす三途。そんな2人を見てはぁ、とため息をつく九井。
こんな3人ではあるが、街を歩けば女達が振り向くほどの美形集団である。
九「・・・仕事の度にこの調子じゃ先が思いやられるな」
ゼ「だってうちのだぞ?その辺の男なら腰に手を回した瞬間に殺されてる」
「フハッ、おっかねェ女」
九「・・・どこぞのヤク中はそいつがお気に入りみたいだけどな」
そういって三途を見るが、当の本人はなんでもないような顔をしていた。
九井から見ても三途の女癖は決して良くない。連れてる女がどんどん変わってくのを何度も見ていた。
他の奴らも含め、彼等にとって女関係はただの性欲処理でしかないのだ。
そんな三途が何より嫌いそうな気の強い女、まさにである。
初めての仕事の日に殺し合いでもして来るかと思いきや、再会した2人を見るとどうやら仲が悪い訳でもなさそうだ。
九「・・・お前、気持ち悪ぃな、変な気でも起こしたか?」
「あ"?コロスぞ」
ゼ「まぁ、アイツ見た目だけはすげぇ美人だもんなぁ」
勝手に話を進めているゼンに呆れながらもそこまで機嫌が悪そうでもない三途。しかし何考えているのかはよく分からない。
九「・・・相手もプロだろ。手出すのも程々にしとけよ」
特には大蛇の中でもかなりの重要人物。それだけ謎の深い組織でもあり女といってもそれなりに強い相手だ。
こちらとしても揉め事は避けたい。
ゼ「はは、の相手は面倒だぞ?それに、かなり厄介なもんがある」
九「・・・厄介?」
ゼ「死にたくなけりゃオススメしない女ってことだよ」
そういってヘラヘラと笑うゼンを横目に、三途は何も言わずただ歩いていた。