第7章 休日(※)
夢主side
『アンタのせいで何もかもぶち壊しなの!とにかく、はやくどっか行って!』
ゼ「そんな言う?冷てぇ〜〜まぁいいけどよ」
そういって彼はオーーイ!と元気に春千夜達のとこに戻っていった。
確かにゼンはあんな感じだから人当たりも良いしコミュ力も高い、とはいえ梵天とまで仲良くなるなんてとんでもない化け物だ。
『はぁ・・・ごめん、私達は行こっか』
「いいんですか?せっかくあの方に会えたのに」
『いーの!とにかくお酒飲みたいから!』
全く、彼女は変な所で気を回そうとするんだから。
・・・こんなハズじゃなかったのになぁ。
「オイコラ、」
『え?』
声が聞こえて振り向いたら春千夜と目が合った。
何かと思って彼の顔を見ていると
「可愛いじゃん、ソレ。次はその姿でオレんとこ来いよ」
え。
・・・・・・なんて?
予想もしてなかった言葉に一瞬何が起きたか分からなくなる。
『・・・え!えっ、あ・・・・・・わか、った』
「ん」
それだけいって彼は他の2人と共に行ってしまった。
ポカーン、と消えてく背中を見つめて立ち尽くす。
こんなプライベートな自分、絶対にガキだとか子供だとかバカにしてくると思っていたらまさかの褒め言葉。
心臓がバクバクして落ち着かない。
身体中の血が頭に登っていくかのような感覚がする。
「・・・ふふっ様、顔真っ赤」
『・・・うるさい』