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甘い罠

第7章 休日(※)




夢主side



ふわっと香る彼の香水。
本当に、こんな偶然ってある?なんでこんな所にいるの?




『え、えーっと・・・・・どうも』




そ〜っと上を向くと、ニヤニヤとした悪い顔でこちらを見下ろす春千夜。







あ、かっこい・・・・・・。

じゃなくて!!!!





「オマエ、こんなとこで何してんの?」


『いや、こっちのセリフ。なんでゲーセンで君達が遊んでるの?というかゼンは何でいるの』



ゼ「仕事だよ、そのついでにココが遊ぼうっていうから」


九「オイふざけんな。お前が無理やり連れてきたんだろうが」





仕事?え、ゼンが梵天と?なんで?



「てかオレ達のビルすぐそこなんだから居てもおかしくねェだろうがよ」




ここ、梵天のアジト付近・・・?あれ。こんな場所にあったんだっけ。

でも確かに初めて梵天と顔合わせした時は重たい緊張感のせいでボーッとしていた為よく覚えていない。



「私達は休日なのでお出かけしに来たんですよ。ね、様」


『えっ・・・あ、うん』




まだ整理が追いつかない頭。

疑問が多すぎて、久しぶりの再会だという事も忘れかけていた。




「へぇ〜、オマエって遊んだりするんだ?オレといる時からは全く想像がつかねぇなあ?」



『ちょっ・・・!うるさい!腕離して!』



腰まで抱えられてるせいで動けない。変に匂わせる発言をするもんだからつい慌ててしまう。





ゼ「あれ?お前らって仲良かった?仕事で一緒にいただけじゃ」



まずい、コイツに何かを悟られたら絶対にロクな事にならない。




『なんでもないから!とりあえずゼンはこっち来て!』




どうにか春千夜の腕をほどいて今度はゼンの腕を引っ張っていく。




なんでこうもタイミング悪いのか。会いたかったけど絶対に今日じゃない。




『・・・ねぇ、なんで梵天といるの!仕事って何!』



ゼ「あの一件が終わってから幹部との関わりが増えたんだよ、ちょっとした手伝いをしてんの」



『・・・何なのそれ。聞いてない』


ゼ「がゲームばっかして部屋から出ねぇからだよ!社長には説明してあるし、ってか伝えといてって言ったんだけど?」





『(あのバカ社長・・・・・・!)』


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