第7章 休日(※)
夢主side
ゼ「いやーーーこれムズいわぁ〜〜〜なんでそんなに上手いんだよ」
九「コツさえ掴めばどうにでもなるだろ。センスないんだよお前」
・・・・・・はい?
なんと私たちの行く道の先にあるゲーセンにはゼンがいて、しかも何故か梵天のとこにいた幹部らしき男が隣にいる。
そして何より理解できないのが
「オイ、テメェらいい加減にしろや!!なんでこんなガキの遊びに付き合ってやんなきゃいけねーんだァ?」
まさかの、春千夜もいるのである。
え?ぜ、ゼンくんなにしてんの。なんで友達かのようにお前がそこと絡んでる訳!?
ツッコミ所が満載の光景だがとりあえず先に、見つかってはならないという判断をした。
「あの、あれって・・・様のエスコートをしていた・・・」
『ちょ、そんなに見ちゃダメ!気づかれる!!』
正直、彼女を梵天と関わらせたくないという気持ちもある。
けど、なによりも春千夜にこんな遊んでる私の姿を見られたくない!
よりによって!!今日大人っぽい服装してないのに!!
とにかくこの場を離れたくて後ろに向き直り、歩き始める。
つもりだったのだが
ゼ「おーーーい!お前、んとこの担当じゃん!なにしてんのーー!」
でかい声でズカズカと近づいてくるバカ男。
そろそろコイツの暗殺依頼が来てもいいと思っていた頃だ、あとで殺そう。
ゼ「よ!なにしてんの!仕事?じゃねえかその感じ。・・・って、アレ??」
ゆっくり振り返るとキラキラと悪意のない笑顔をしているゼンがいた。でも仕方ない、だってゼンは私の事情なんてなにも知らないのだから。
大丈夫、まだ梵天の男達には私がいる事はバレてない。
『・・・あぁ!ゼン。悪いけど私達とてつもなく急いでるから詳しくは会社で話すね、じゃあさようなら』
そういってそそくさと来た道を戻ろうとする。
・・・・・・が。
腕をグイッと掴まれ後ろに引っ張られる。
思わず足元がフラつきこのままだと転んでしまう勢いだが、それは大きな何かに受け止められた。
「・・・あー?どこのどいつかと思ったら、じゃねェかよ?」