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甘い罠

第6章 日常の変化(※)




夢主side


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春千夜が住むタワーマンションに着いて、手を握られながら部屋まで上がって。

そこからは、ただもう流れに身を任せた。





『・・・んっ・・・・・』



「・・・・ほら、口開けろ」



引っ張られるように寝室まで行き、唇を貪られながらベッドに倒れ込んだ。

部屋いっぱいに広がる彼の匂いにさえ身体が疼いて仕方ない。



考える余裕も無くしてしまうような彼のキスにどうにかなりそう。あの日のキスがずっと頭から離れなかったから。


激しく舌を絡めながらも薄目で私の顔をみてくる所が好き。

唇が離れる瞬間、少しだけ下唇を甘噛みしてくる所も好き。


慣れた手つきでドレスを脱がしてくるからまた黒い感情が湧いてしまいそう。





「オマエ、やっぱ想像通りのイイ身体だわ」


『そっ・・・想像しないでよ!ヘンタイ・・・っ』




口角を上げながらこちらを見下ろす彼の顔があまりに色っぽくて。
こんなの慣れっこなはずなのに、自分の身体を彼に見られていることがどうしようもなく恥ずかしかった。




「隠してんじゃねェよ、今からもっと凄いことすんのに」


そういって私の身体に触れていく彼の指先と唇。



『んんっ・・・ぁ・・・』




ちゅ、ちゅ、と首筋や胸元に大量のキスが降ってくる。

触られる度、舐められる度、甘ったるい声が抑えられない。




「声我慢してんの?別にいいけど、随分余裕そうだなァ?」



『・・・あっ・・・まって、んぁ・・・!』




耳を塞ぎたくなるほど濡れている部分を意地悪に動く指。今までの行為では感じた事のない快感。

こんなの、知らない。


私の反応が良い場所を探って見つけたらそこばかり、ひたすら押し寄せる感覚に頭がおかしくなりそうだった。





「かわい、こうやって素直に喘いでりゃいいんだよオマエは」


『んっ・・・ゃだ・・・あぁ、あ』




彼の動きの全てから経験の多さが伝わってきて苦しかったのに、そんなのどうでも良くなるくらい気持ち良くて。



まって、と言ったらそのまま唇を塞がれ激しく責めてきて。

逃げたくても逃がしてくれない、その状況にまたお互い興奮して。




何度も何度も、彼の指と唇で絶頂を教え込まされた。


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