第4章 熱い身体
夢主side
その後ただこちらを眺めている男をよそにお酒を飲んでいる私。少しずつお酒も回ってくれば飲まされたクスリの効き目ごと誤魔化せるようになるのだ。
持ってきたPCでゼンに今日のデータを送る。
一体私はココで何しているんだろうと思いながらも、初めての梵天絡みの任務を無事に終えられただけで気楽ではあった。
チラッと三途を盗み見ると、彼はケータイをいじっていた。
そんな顔ですら綺麗に見えてしまう。
「てかお前、今夜はここに泊まんの?」
『えっ・・・・・・まぁ、そのつもりだけど。どうせ貸切だしもう夜遅いから』
盗み見ていたはずなのにパッと目が合ってしまい思わず動揺してしまったが何食わぬ顔で返事をした。
まるで私だけなんか意識してるみたいで更にムカムカする。
「そ。・・・じゃあオレもそうすっかァ。てことで、一晩楽しもうなァ?チャン」
『・・・・・・・・・エッ!!なんで!!やだよ!』
「あ"ぁ?いいだろうが、なにを恥ずかしがってんだおメェは」
『違う!!なんでアンタなんかと一晩過ごさなきゃなの!別の部屋いってよ!』
もうこの男といると意味のわからない事ばかり起きる、本当に何考えてるかわからない。
「安心しろよ、ガキに手出すほど飢えてねぇから。まぁお前がおねだりしてきたなら話は別だけどなァ?」
『ガキって・・・!・・・・・・そういえばアンタ、いくつなの』
この私に向かってガキ扱いしてくる男も初めてだ。むしろ大人びている方だといわれるのに、一体どの辺が子供に見えるの。
「あ?27だけど。オマエは」
『 ・・・23。もう充分大人なんだけど』
へぇ〜〜この男27歳なんだ。年上ってのもアリかもしれない・・・
・・・いや、この男は無理だけど!
初めて知った彼の情報に、少しだけ浮き足立つ。
「ハァ?どう見たってガキだろうがァ」
『どこが!こんなにイイ女、中々いないんだから!』
「自分で言うのかよ。・・・あー、そうだなァ・・・」
男はスっと立ち上がって私の座るソファまで近づいてきた。