第4章 熱い身体
夢主side
フラフラしながらも重たい身体を持ち上げる。
一刻も早くこの場所から逃げたいのだ。今回だけとはいえ、薬に呑まれた自分自身がただただ恥ずかしかった。
『・・・・・・私、別のとこ行ってるから。ゼンは先に帰ってて』
そう言ってゼンの方を向いたはいいものの勿論、三途の姿もあった。
今の私は顔も赤いし呼吸も乱れている。
( ・・・・・・何なの、見ないでよ)
少しだけ三途と目が合ったがすぐに逸らして逃げるように足を進めた。仕事は完璧にこなしたつもりだが、自分がこんな状態では話にならない。
とりあえず別室で寝て、この熱を収めたい。
おぼつかない足取りでドアを開け、部屋を出た。
野次馬が来ないようにこの階の部屋は全て貸し切ってあるので自由に入れる。・・・助かった。
『 あ〜〜〜〜・・・。なんか調子狂う・・・』
不覚にも、三途の姿を見た瞬間に発情してしまった。仕方ない、だって彼は黙ってればイイ男なんだもの。
きっとイイ身体をしているだろうし、女慣れもしていそう。
あれに抱かれるのはきっと気持ちいいんだろうな、なんてバカみたいな妄想にすら疼いてしまう。とても重症だ。
数個隣の部屋までなんとか歩いて行き、ドアを開ける。
_____ガチャ
『 ・・・・・・はぁ。ここでどうにかするしかないか 』
「なァーにを、どうすんだぁ?」