第8章 気になるあの子は
シャンクス side
「どうしました~?」
「お前、お頭の事どう思う?」
おい!それは流石に直接的過ぎるだろ?!ルウのアホな質問に花子はきょとんとした後、すぐに口を開いた。
「格好いいと思いますよ。」
「!」
やっぱり花子は態度に出さなかっただけでそう思ってんのか。
「じゃあ、ベックマンは?」
(だったら、ちゃんと線引きしないといけな「格好いいと思いますよ。」
「…。」
「…くっ!じゃあよ、俺やルウ、ホンゴウはどう思う?」
「格好いいと思いますよ。」
「…。」
「もう何ですか?」
用が無いなら行きますよと花子はまた忙しなく注文を取りに行った。
「…。」
「…くっ!」
「「「だぁはっはっはっ~!!」」」
花子が去った後、ベック達は我慢の限界だと言わんばかりに吹き出し笑い声を上げた。
「お頭ぁっ!ありゃ脈ねぇよっ!」
「俺達と同じだってよっ!ひぃー!腹いてぇっ!」
「くくくっ!とんだ強者だな。」
「まぁ良かったんじゃねぇの?その方が後腐れ無くて…ふっ!」
バンバンテーブルを叩いて笑い転げるヤソップとルウ、面白いものを見たと楽しそうにニヤけるベックを俺は睨み付けた。後、ホンゴウ!笑いたきゃもっと笑え!逆に恥ずかしいわっ!
「くそ~!」
何だよ、気にしてたのは俺だけだったのか?あの朝、花子から薬を貰った時正直疑った。毒は無いにしても変な薬を盛られるんじゃねぇかって。
ー飲まなくてもいいし。ー
疑う様な態度の俺に花子は怒るでも悲しむでもなく、わざわざ銀のコップを持ってきて毒は入ってないと証明し、現にあの薬は良く効いて身体も楽になった。
(面白くねぇ…。)
あからさまに俺の女と言う素振りをされるのも面倒だが、ここまであっさりされると何か腑に落ちねぇ。
「お頭?」
「あ~ぁ…あいつ、お頭に変なスイッチ入れやがった…。」
「こりゃあいつ、泣く羽目になるな…。」
見てろよ、花子!絶対に俺に惚れさせてやるからな!
(花子~!この後、空いてるか?)
(空いてませ~ん。)
(じゃあ、明日は?)
(おい、シャンクス!うちの子、誑かしてんじゃねぇぞ!)