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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第7章 この想いに終止符を


ロー side


「いいか、18時迄には戻ってこい。後、変な奴にふらふらと付いて行くんじゃねぇぞ。それから…「長い長い!」

「キャプテン…餓鬼のお使いじゃ無いんですから…。」

準備を終え甲板に出た花子に俺は言い付けを伝えているとペンギンが呆れた顔をする。

「餓鬼の方がまだ聞き分けがいい。」

「ロー君、酷い!」

「兎に角、見たらすぐに帰ってこい。」

愚痴を溢す花子の頭を撫でれば一瞬見せる悲しそうな顔。その顔に違和感を覚えるもさして気にする事無く、船を降りる花子を見つめる。

「それじゃあね!」

「楽しんで来いよ~!」

「いいか、変な奴には「分かったから!」

念を押す俺に苦笑いを浮かべ花子は走って行った。

「良かったですね。花子元気になって。」

「あぁ。」

何故俺はこの時に気付かなかったのか…。

ーそれじゃあね!ー

あいつの首にあのネックレスが無かった事を…。

ーーーーーー
花子 side


よし!ロー君から許可も貰ったお金も持った!後は目的のものを探すだけ!

ー3日市?ー

ーあぁ、港ででっかい市場が3日だけ開かれてるみたいだ。んで、今日がそれの最終日。ー

今日が最終日としたらその船はそのままこの島を離れる筈。

ーすぐに帰ってこい。ー

「…っ。」

ロー君の言葉にツキリと胸が痛む。ごめんね…ロー君。でもこれがお互いの為なんだよ…。

「あっ!」

市場に辿り着けば凄く活気があって自然と心が踊る。私は目当てのものを探していると案外簡単に見つかった。

「あの!すみません!」

「ん?」

大きな貨物船の近くにいたいかにも船乗りそうな屈強な男の人に私は声を掛けた。

「私をこの船に乗せてください!」

ロー君…大好きだよ。だから…さよならだね…。

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