第5章 そばにいれたら
ロー side
目を潤ませ懇願し、胸を差し出す様な仕草をする花子にトスッと何かが胸に刺さった音がした。望み通りにしてやれば花子の口からは甘く、艶のある声が漏れ出す。
「はぁっ、ンっ…あ…アッ」
「随分、男をその気にさせるのが上手だな。」
「やぁっ!そんな…こと…ンッ!」
谷間を作る様に胸を寄せそこに顔を埋めれば脳が痺れる様な甘い香りにくらくらする。強く吸い付き口を離せばそこには俺のものだと言う赤い痕。征服感にゾクリと背中が震え俺はいくつも花子に刻み込む。
「ふやぁ…ろ…くんっ、もぅ…」
「そう焦るな。慣らさねぇと辛いのはお前だぞ。」
我慢出来ねぇと言いたげな花子の頭を撫で落ち着かせると、俺は下着に手をかける。下着を下ろし足から引き抜けばそこは既にぐずぐずになっていて、下着との間にツゥッと糸がいらやしく引く。だが、それよりも俺は別の事が気になった。
「お前…生えてねぇのか?」
「え…?…あ。」
俺の問いに花子は一瞬きょとんとするが何かを思い出した顔をする。
「そっか。こっちの人にはそう言う文化無いんだよね。」
「どう言う事だ?」
花子のそこには本来生えている筈の物が無かった。定期的に処理する奴もいるだろうが、花子のは元から生えていないかの様につるんとしていた。
「私の所では結構当たり前なの。私はもう生えてこないけど。」
「ほぅ。」
聞けば花子の世界では特殊な機械を使い敢えて生えなくさせる奴も多いらしい。聞けば聞く程、こいつの世界は不思議な事が多いな。
「ビックリしたよ~。初めマルコに娼婦「あ"ぁ"っ?」
「あ…。」
何気無しに言う花子に俺の中で黒い感情が沸き上がる。これを知っている奴が他にいると思うとそいつの目を潰したくなる。
「他の男の名を出すとは…余程苛めて欲しい様だな…!」
「やっ!まっ、ろーくん!」
ヒクリと顔を引き攣らせ秘部に指を這わせ何度か往復した後、濡れそぼったそこに2本の指を一気に刺し込んだ。
「アぁっ!やっ、ろーくんっ…!」
「…狭ぇな。」
慣らしていないそこは狭く侵入を拒む様に俺の指を押し返す。ここに俺のモノが入ると思うと、考えただけでゾクゾクと腰が震えるのを感じ俺はくっと喉を鳴らせた。