第36章 新たな仲間、ポジション変更?
ジンベエがいる瓦礫まで船を着け乗り込んだ彼にルフィは嬉しそうに飛び付いた。
「ルフィ、新しい顔ぶれがおるようじゃが。」
「おう!あいつは花子だ!」
「そうか…彼女が。」
"魚人島"で現れたコハクが口にしていた名前。彼女がスカイオルカを従える者なのだとジンベエは目を細める。花子を紹介しようとルフィは彼女に声をかける。
「花子ー!こいつが俺の仲間のジンベエだぞー!」
「コハクっ!大丈夫?!何か物凄いの出てきたけど怪我してない?!」
『問題ない。』
「おーい!花子〜?」
ルフィの声は耳に入っていないのか花子は船から身を乗り出しコハクを心配そうに見つめている。取り敢えず船に戻るかとルフィ達はサニー号に移動する。
「花子!こいつがジンベエだ!凄ぇいい奴だぞ!」
「あっ、初めまして。」
「ジンベエ!こいつが俺の仲間の花子だ!」
「「勝手に決めるなっ!?」」
ペコリと頭を下げる花子をジンベエはじっと見つめる。仲間と紹介したルフィに対し認めないとローとキッドが声を荒げた。
「ルフィ達から話は聞いておったが可愛らしいお嬢さんじゃな。」
「…優勝!」
「お前、何言ってんだよ…。」
顔を和らげるジンベエに花子はぼぉっと見つめた後、真顔で親指を立てグッと手を出す花子にウソップが呆れた顔をする。
「何、この大人の余裕!めっちゃ格好良いんだけど!?」
「わははっ!元気がいいの〜!」
「フランキーさん、どうするの?!父親ポジション取られちゃうよ!?」
「…別にどうもしねぇよ。」
わしゃわしゃと頭を撫でるジンベエに花子はクワッと目を見開きフランキーへと顔を向ける。彼女が勝手に決めた麦わらの一味の家系図にフランキーはどうでも良さそうにしている。
「何だ?父親ポジションって。」
「花子が前に言ってたんだよ。俺等は1つの家族みたいだって。」
因みにお前は兄貴だとよと、ニヤリと笑うフランキーにゾロはまたくだらない事を考えやがってと、キラキラとした目でジンベエを見つめる花子に溜め息を溢した。
(船長は俺なんだから俺が父ちゃんだろ!)
(ルフィ君は末っ子だよ。)
(んじゃ、母ちゃんは?)
(ロビンちゃん!)