第4章 この苛立ちは君のせい
花子 side
私の両手をベットに縫い付け鋭い目付きでロー君は見下ろしている。
「ローく…「随分と男を誑かすのが上手いみたいだな。」
「え?」
「昨日の今日で男を引っ掻けるたぁとんだアバズレだな。」
「アバッ?!…ロー君、口悪いよ。」
「事実だ。」
突然のロー君の暴言に動揺を隠せない。男?誑かす?一体何の…。
「もしかして…サボ君の事?」
「…サボ?」
サボ君の名前を出すとロー君はピクッと反応し、面倒臭そうに舌打ちをした。
「サボとは…革命軍参謀総長のサボか?」
「いや、そこまで知らないけど…。」
サボ君と話したのはものの数十分。お互いの事何て何1つ話してない。取り敢えず手を離してと身動ぐとロー君は片手で私の手を上で一纏めにし、がっと空いた手で私の頬を力強く掴む。
「不死鳥屋の次は革命軍No.2か…。随分と大物狙いだな。」
「は?」
「あぁ、お前はこっちの情勢を知らなかったな。天性のものか…娼館にでも働いたら稼げるんじゃねぇか?」
まぁ、お前には無理だろうがな、と馬鹿にした様な笑みを浮かべるロー君にイラッきた。
「何言っているか分からないけど、ロー君には関係ない。」
「…何だと?」
「マルコの事は悪いと思ってる。でも、私が誰と何をしようとロー君には関係ないじゃない。」
睨み付ける私にロー君はあからさまに不快だと言う顔をすると、頬を掴んでいた手を離し力任せに私の着ているシャツを破いた。
「何す「あぁ、関係ねぇよ。」
身体を覆う物が無くなり下着を曝け出す形になった私の頬は熱くなる。文句を言おうと口を開こうとしたけど、ギラギラと怒りを含んだ彼の瞳に言葉を失う。
「お前が他の奴とヤろうが何しようが関係ねぇ。」
「だったら「だかな。」
「お前を見てるとイラつくんだよ。ヘラヘラと誰にでもケツ振りやがって。」
「っ!」
ロー君の言葉がグサリと心に刺さる。
「?!やめっ!」
「そんなに溜まってんなら俺が相手してやるよ。」
ぐっと力任せに掴まれた胸が痛み思わず顔を歪めると、今度はやわやわとその感触を楽しむ様に揉み出した。
「私はっ…あっ、抱かないんじゃなかったのっ…?」
「…そうだったな。だが、航海中の間ぐらいは抱いてやっても良いぜ。」
心が…壊れていく音が聞こえた…。