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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第26章 ハートの再会


花子 side


今後の事でネコマムシの旦那の治療室に通された私とロー君はルフィ君の話に耳を疑った。

「黒足屋がビッグ・マムの所へ!?何がどうなりゃそうなるんだ!」

ビッグ・マムて言うのは四皇の1人らしくて、サンジ君はその娘の1人と結婚する為に連れていかれたらしい。

ー好きだよ…。ー

何でショックを受けてるんだろう…私が彼の幸せを邪魔する何て間違ってる。

「サンジ君は…結婚式が終わったら戻ってくるの?」

「…分からない。でも…凄く覚悟をした顔をしてた。」

「まぁ、嫁連れて戻って来るって事も考えられるが…そうなれば麦わらの一味はビッグ・マムの傘下に入る事になるな。」

顎に手を当て何かを考えているロー君にルフィ君は顔を顰める。確かに普通ならそうなるけど、そんな事ルフィ君が嫌がるなんて事はサンジ君は分かっている筈…。

「勿論、それはサンジさんも断固拒否していました。…もしかするとサンジさんは自分を犠牲にして。」

「え…?」

そんな…サンジ君にはもう会えないの?

ー君の心の拠り所に…俺はなりたい。ー

「…そんなの嫌だよ。」

「花子…。」

「そんなの嫌だよっ!だって、サンジ君も含めて麦わらの一味でしょ…!」

我が儘を言っている事なんて分かってる。人様の事を私がとやかく言う筋合いはない。でも一味にいる時のサンジ君はとっても楽しそうで…キラキラと輝いていた。

「…心配すんな!」

「ルフィ君…。」

「サンジは俺の仲間だ!見捨てたりしねぇ。必ず連れ戻すから待ってろ!」

私の頭を撫でルフィ君はいつもの太陽みたいな温かい笑顔を向ける。何でかな?ルフィ君が言うと不思議と大丈夫な様な気がする。

「だからカイドウと戦うのはちょっと待っててくれよ!俺がサンジを迎えに行くからよ!」

「…待つも何も、俺達がカイドウに狙われるのは時間の問題だぞ。暫く身を隠せる筈だったこの"ゾウ"も奴等に場所が割れちまってる。」

苦虫を噛んだ様な顔をしたロー君だったけど、1歩も譲らないルフィ君に諦めたのか重い溜め息を吐いた。

(ねぇ、サンジ君。貴方がもし望んでいる事なら寂しいけど私は笑顔で祝福するよ…。)

ー俺の夢は"オールブルー"を見付ける事なんだ。ー

でも…もし貴方の笑顔が消えてしまうなら…素直に喜ぶ事は出来ないよ…。

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