• テキストサイズ

貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第26章 ハートの再会


折角同盟を組んだのだから自分達もちゃんと紹介してくれとブーイングをするクルー達に鬱陶しそうにローは顔を顰める。話の前にネコマムシの手当てをすると申し出るチョッパーにトナカイのミンクの女が近付いていく。

「お手伝いします、チョッパー先生♡」

「っ!ぉ…あ…あわわっ…♡」

「?!」

「あ…そう言や忘れてたぜ…。」

胸を押さえ目をハートにしてメロメロ状態のチョッパーの姿に花子はガーンッと顔に影を落とす。ショックで項垂れる花子を見つめウソップはドンマイとエールを送った。

「ふふ…分かっていたわ…所詮、私達は結ばれない運命…。」

「…おい、こいつどうしたんだ?」

「ほっとけ、すぐ治まんだろ。」

「そう言や花子、足治ったのか?」

やっぱり悪魔の実を食べる必要がある等とぶつぶつと自分の腕の中で呟く花子にローは怪訝そうな顔をし、どうでもよさそうにゾロはケッと顔を背ける。

「あ!そうだ。ロー君、ちょっと下ろして。」

「?あぁ。」

傷痕が消えた花子の足を見つめルフィが首を傾げると、花子はローに支えてもらいながら地面に足を着いた。

「?!」

「見て見て!まだ支えて貰わないと無理だけど、ちょっとなら立てる様になったんだよ!」

フラフラと覚束無いがしっかり地に足を着いている花子の姿にルフィは目を見開き腕を伸ばすと彼女を引き寄せた。

「おい!麦わら「良かったなぁっ!」

ぎゅっと花子を抱き締め嬉しそうな声を漏らすルフィに文句を言おうとしたローが口をつぐむ。脇の間に手を差し込み花子の身体を高く持ち上げ、ルフィはニカッと輝く笑顔を向ける。

「本当に良かったなぁ!また、歩ける様になって!」

「ルフィ君…。」

また一緒に散歩出来るな、コハクとも遊べるなと自分の事の様に喜ぶルフィに花子も顔を綻ばせ頷く。花子を持ち上げたままくるくると回り笑い合う2人を皆微笑ましそうに見つめていた。


(ルフィ君、目が回るぅ~!)

(麦わら屋!花子を下ろせ!)危ねぇ!

(なぁ!どんくらいで歩けるんだ?)明日か?

(んなわけねぇだろ!)馬鹿かっ!?

/ 503ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp