第26章 ハートの再会
花子 side
ロー君の話を聞いて私は全て理解した。何故、たまにロー君が空を見つめ悲しそうにしていたのか…何故、ミラちゃんを見て優しく微笑んでいたのか…。
ーローの事、よろしくな!ー
(そっか…あの人が…。)
夢に出てきた優しい笑顔の男の人を思い出す。きっと…あの人がそうなんだ。
「ンッ…」
「好きだ…花子、愛してる…。」
ロー君から与えられる最上級の愛情に切なくなる。このまま彼の愛に溺れてしまいたい…またあの幸せな日々に戻りたい…。でも…。
「狡いよ…ロー君…。」
「…。」
「どうして…あの時言ってくれなかったの?」
ロー君の事は大好き。でも、あの時と今が同じ気持ちかと言われたら…よく分からない。だって…ロー君を忘れる為にいっぱい泣いて、考えたんだもん。
「狡くたって構わねぇ。また、お前が俺の元に戻って来てくれるなら。」
「…そんな事言われたって、分かんないよ。」
「覚悟しろよ、もう容赦はしねぇ。ドロドロに甘やかして俺無しじゃ生きられねぇ様にしてやる。」
ニヤリといつもの勝ち気な顔で笑うロー君にキュンっと胸が高鳴った。やっぱりロー君はイケメンだなぁなんて眺めていたら、トサッと私の身体がベットに沈む。
「あの…ロー君?」
「まずは身体に教え込む必要があるな。」
「…もしもし?」
顔を上げれば天井と意地悪く笑みを浮かべるロー君の顔。はうっ!その顔好きだけどっ!
「2年もお前に触れてねぇんだ。たっぷりと堪能させてもらうぞ。」
ペロリと唇を舐めるロー君の瞳はギラギラと光っていて、止めようとする私の声はロー君の唇によって奪われた。
ーーーーーー
「ンッ、ふぅん…はぁ…っ」
「はぁ…キスだけで惚けた顔しやがって。」
ペロッと私の唇を舐めるロー君の顔が凄くエッチでぼぉっと見つめていたら、コロンと身体をうつ伏せにされた。
「んンッ」
「脱がすのが勿体ねぇが…あいつの服ってのが気に食わねぇな。」
腰の紐を解き背中のチャックをゆっくりと下ろす手付きが焦れったくて、ジジジッと聞こえる音に顔が熱くなる。
「アッ、んゃっ…!」
プチンと下着のホックを外し、ちゅっちゅっと背中にキスをするロー君にピクンッと身体が跳ねる。素早く服を脱がされ仰向けにさせられると、そこにはニヤリと笑うロー君の顔があった。