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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第25章 でっかい象


花子 side


後少しで頂上に辿り着く。ウソップ君の声にルフィ君が目を覚まし嬉しそうに身体を仰け反らせると、バランスを崩した彼が倒れ込んできた。

「うわ、わぁあぁぁっ?!」

「あっぶねぇっ?!…はぁ、助かった…。」

「うわぁあぁぁ~っ?!」

私とゾロ君を飛び越えたルフィ君のリュックをウソップ君が掴んだ。一先ず大惨事にはならず安堵したのも束の間、何故かルフィ君の叫び声が下から聞こえる。

「って!抜けてるー?!」

「何やってんだ!お前等っ!?」

「おい、ルフィ!何とかしろー!」

「任せろー!」

リュックからすっぽりルフィ君が抜けてしまっている。真っ逆さまに落ちている彼にウソップ君が声をかけると、ルフィ君は腕を伸ばしりゅうのすけの角を掴んだ。

「ちょっと…待って…!」

「何とか大丈夫みてぇだな。」

「いやいやいやっ!?」

待って待って待ってっ!ルフィ君が角を掴んだと言う事はそれを引っ張る力が集中するって事だよね?!加えてりゅうのすけは疲れているし…このままいくと…!

「っ?!ルフィ、待てぇっ?!」

「やっぱりぃー!?」

「おわっ?!花子、引っ付くなっ!」

そうなるよね?!ルフィ君に引っ張られてりゅうのすけの上半身は仰け反り私とゾロ君、ウソップ君は逆さまの状態になっている。

「怖い怖い怖い怖いっ!?」

「むぐっ!花子っ、少し離れろっ!」

「無理無理無理っ!」

「花子、パンツ見えてるわよ。」

ゾロ君がしっかり掴まえてくれているけど怖いものは怖い!ゾロ君の顔を胸に押し付け力の限りしがみ付いていると、ロビンちゃんの冷静な指摘が聞こえたけどそんな事今はどうでもいい!

「…おい、ニコ屋。裾を押さえろ。」

「仕方無いわね。」

「おい、ロビン!俺も助けてくれっ…!」

「頑張って。」

ロビンちゃんが能力で私のスカートを押さえてくれたけど、使い方間違ってるよね?!助けを求めるウソップ君の声は華麗にスルーされていた。…何か、ごめん!

「よしっ!戻ったぞ!」

「戻ったぞじゃない!お前のせいだろ、これ!」

「りゅう、頑張れ。」

「りゅうのすけっ!早くしてぇー!」

ぴょんっとルフィ君が戻ってきてりゅうのすけの鼻にしがみ付く。皆、りゅうのすけにエールを送っているけど何でそんなに平気なの?!

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