第24章 託された思い
花子 side
「…どんな感じだ?」
「ん~…何かポワポワする~…。」
ロメオ君…あっ!長いからそう呼ばせて貰ったの!の船の医務室で私はロー君にレオ君から貰った花薬を塗って貰っている。2年前に付いた傷が治るかは分からないけど、じわりと患部が温かくなり何だが幸せな気持ちになる。
「ふふっ、レオ君のおまじないが効いたのかな?」
自分の治癒力を私の為に分けてくれたレオ君。早くよくなる様にってお願い事をしてくれて、それだけで傷が治っていく様に感じる。
「これで治んなくても俺が治してやるよ。」
「ふふっ、5億ものお医者様にそう言って貰えると心強いなぁ。」
そうそう!"ドレスローザ"の一件で麦わらの一味、ロー君、そしてあの戦いに関わった人達は皆賞金が上がったらしい!…でも、1つだけ納得がいかない事がある!
「何で私の手配書も出たの?」
「…まぁ、お前も俺達と一緒にいたしな。」
何故か私もお尋ね者になっちゃった!しかも、その手配書が…。
【ALIVE ONLY "天夜叉の寵姫"花子 5千万ベリー】
ドえらい金額出たぁっ!何で?!チョッパーさんでも100ベリーなのに、私が5千万って!生け捕りのみってのが、せめてもの救いよ…。
「うぅ~…私の平穏ライフが…!」
「俺達に関わった時点でそれは諦めろ。」
くそっ!と顔を顰めているとロー君はニヤリと意地悪な顔をした後、私の目の前に跪くと足の甲に軽いキスをする。
「守ってやるよ。どんな奴がお前を狙おうと俺が、必ず。」
「ロー君…。」
真っ直ぐに私を見つめるロー君の目。それだけで不思議と不安が消えていく様に感じた。…でもね。
「…この手は何かな?」
ロー君の手は私の太腿を撫でゆっくりと上に上がっていく。
「誘ったお前が悪い。」
「意味分かんなっ…わーっ?!」
ガバッと足を大きく広げられ私は下着が見えない様にスカートの裾を引っ張った。ベビーちゃんから貰ったメイド服だから丈が短いっ!
「ロー君っ、やめっ…!」
「相変わらず柔けぇなぁ。」
「ンぁっ…っ!」
ちゅっちゅっと内腿にキスをしていくロー君の刺激に私の身体がゾクッと疼き始めた。
「全部…俺で塗り替えてやるよ。」
「っ!」
ギラギラと怪しく光るロー君の鋭い視線に私はきゅんっとお腹が切なくなるのを感じた。