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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第1章 普通の日常


花子 side


拝啓、父上様、母上様、お姉ちゃん。後、その旦那とちびっ子2名。お元気ですか?
私は…。

「騒ぐんじゃねぇっ!」

「逆らったら命は無いと思えよ!」

命の危険に晒されています。

ーーーーーー

事の発端は数時間くらい前。あの後、マスターと熱い夜を過ごした私は気を失う様に眠りに付いた。温かな人肌で朝を迎えるかと思えば私が目を覚ましたのは固い木の床の上だった。

「身体…いった…。」

何故、こんな所に転がされているのかと起き上がろうとすると身体が言う事を利かない。どうやら両手を後ろで縛られているみたい。

(えっ?何?何プレイ?)

マスターにそんな性癖があったのかとちょっと意外に思いながら身体を起こす。

「あんた!目を覚ましたんだね!」

声を掛けられ振り返ると同じく両手を後ろで縛られている女の人が心配そうに私を見つめる。

(え?拘束プレイの上、3P?)

ますますマスターの歪んだ性癖に若干引いていると、女の人は顔を安心した様に顔を綻ばせた。

「あんた、ずっと意識を失ってたんだよ?死んじまったかと思った…。」

「はぁ…それは、ご心配をお掛けしました。」

本当に良かったと安堵する彼女に優しい人だなぁと思いながら周りを見渡すと、10は越える女の人達が私と同じ様に手を縛られていた。

「え…は?ちょっと、これ何?何P?」

「あんた、大丈夫?」

いやいやいやっ!流石にこれは無理でしょう?マスター、あんた40にもなってまだそんなに元気なの?

「まぁ、動揺するのも無理は無いね。突然、人攫いに拐われたら。」

「へ?人攫い?」

マスターの強靭な性欲にドン引きと混乱の狭間で右往左往している私を女の人は優しく宥める。

「私達は…ヒューマンオークションに売られる為に拐われたのさ。」

「?!」

待って待って待って!ヒューマンオークション?売られる?何それ!?私…もしかして…。

ー本当に良い子だな…。ー

(売られたぁー?!)

マスター…あんた、こんな悪事に加担していたの?!


(あんた、名前は?)

(…花子。)

(花子か!私はイッカク。)

(イッカク?)イルカ?

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