第13章 欲
花子 side
お風呂場に連れ込まれた私は呆気なくゾロ君に身ぐるみを引っ剥がされた。せめてもの抵抗で両腕で身体を隠すも壁に手を縫い付けられ彼に裸体を曝している状態。
「へぇ…。」
「うぅ…見ないでよ!」
舐め回す様にジロジロと見てくるゾロ君は感心した様な声を漏らすけど私はそれどころじゃない!大体、お肉たっぷりの私の裸見て何が楽しいのよ!
「意外だな。」
「…何がよ。」
「思ったよりある。」
「はっ倒すよ!?」
そりゃあゾロ君の周りにいる女の子に比べたら私のスタイルなんてチンケな物でしょうね!大体、ナミちゃんやロビンちゃんがおかしいのよ!?何なの!あのボンッキュッボンッは!?
「すみませんねぇ~!ナミちゃんやロビンちゃんみたいにスタイル良くなくてぇ~!」
「…誰もそんな事言ってねぇだろ。」
確かにあいつ等よりは小せぇが、と言いながら片手を離すと遠慮無しに胸を鷲掴んできやがった。
「…ちょっと!」
「怒んなって、褒めてんだよ。」
褒められた気がし無いんだけど!?睨み付ける私をよそにゾロ君はその感触を楽しむ様にふにふにと胸を揉み始めた。
「ンッ」
「柔らけぇな…。」
もう片方の手も離し両手で胸を揉みしだくその手付きに、ピリピリと緩い刺激が身体を走り口からは声が漏れ出す。
「アッ…んンッ、ァんっ」
「立ってきたな。」
ぷっくりと主張し出した胸の頂を親指の腹で捏ねる様に弄られピクンッと肩を揺らせば、ゾロ君はニヤリと笑みを浮かべる。
「言ってるわりにはおめぇも期待してんじゃねぇか。」
「だってぇ…アッ!」
こんな事されたら反応するなって方が無理だよっ! パクリと頂を口に含まれ指で強く摘ままれればピクピクと身体が震える。
「ヤッ、ぞろくっ…ンアッ」
誰よっ!?彼の事ピュアピュアなんて言ったのはっ!?全然そんな事無いじゃない!意外にもゾロ君の攻めはネチっこく、何処か物足りない私は無意識に腰を揺らす。
「ん…どうした。腰が動いてるぞ。」
「むねばっか…やだぁ…!」
「…どうして欲しい?」
分かっている癖にゾロ君は意地悪く空いた手で私のお尻を揉む。
「ちが…した…したも触って…?」
我慢できずにお願いしたらギラリと瞳が鋭く光り、思わずひぇっと情けない声が出てしまった。