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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第12章 セカンドラブ


チョッパー side


「コハクはずっとここいるのか?」

甘える様に花子に擦り寄るコハクを見て本当に好きなんだなぁって思い、何でずっと一緒にいるのか不思議に思った。

「私が海を漂流しているところをコハクが助けてくれたんです。群れに戻るのかなって思ったんですけど、コハクはずっと私の側にいてくれているんですよ。」

鯱は元々群れで生活する生き物だ。時には何十もの家族で暮らす個体もいる。コハクは家族と離れて寂しく無いのか?そう思うと俺の気持ちを汲み取った様にコハクが小さく鳴いた。

『元々俺も群れで暮らしていた。だが、こんな身体だから群れを追い出されてな。』

「そうなのか…。」

俺と同じだな…。俺もこの青鼻と悪魔の実を食っちまったせいで群れから追い出された。

『だが、仲間や家族にも嫌われた俺を花子は美しいと…大好きだと言ってくれたんだ。』

化け物だと言われた俺をドクターは…ドクトリーヌは…受け入れてくれた。

ーうるせぇ!いこうっ!!ー

ルフィは…俺を仲間にしてくれた。

「花子…。」

「何ですか?」

ルフィ達が俺にとって大切な様に…コハクにとって、花子は凄ぇ大切な奴なんだと思う。

「コハク、いい奴だな!」

そう言うと花子は嬉しそうに笑って海面から顔を出すコハクを抱き締める。

「はい、私の大切な友達です!」

優しくコハクに擦り寄る花子を少し可愛いなと思った。

「なぁ…何で花子は俺の事好きなんだ?」

「可愛いからです…むごっ?!」

「わぁー?!」

真面目な顔をして言った花子の頭をコハクが口に含み浮気者っ!と叫んでいる。

「ぷはぁっ!…ビックリしたぁ!」

「俺の方が驚いたぞっ!」

ズボッと口から頭を抜く花子には怪我は無く加減はしてんだろうけど心臓に悪ぃよ?!

「ん~…特に理由は無いんですよ。あっ!好きだなぁって思ったんです。」

優しく微笑む花子に何だが胸がポカポカと温かくなった。

「俺も…花子の事好きだぞ!」

この好きがどう言う好きか分かんねぇけど、もっと花子と一緒にいたいと思った。


(…結婚しましょ…っいたぁっ?!)

(大丈夫かぁっ?!)

(今結構、本気で噛んだでしょっ?!)痛っ?!

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