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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第12章 セカンドラブ


花子 side


「俺はモンキー・D・ルフィ!海賊王になる男だ!」

「はぁ…私は、山田花子です。」

ルフィ君と名乗る男の子はどうやら私がコハクに襲われていると思い助けてくれた様だ。…確かに端から見ればそう思うかも。

「しかし、何でお前あんなとこにいたんだ?」

「それは…っ?!」

「何だぁっ?!」

誤解を解こうとコハクの事を話そうとした時、ドォンっと何かにぶつかった様に船が大きく揺れた。

「ちょっと!何事?!」

「敵か!?ルフィ!」

「なぁんで素敵なレディがここにぃ~♡」

わたわたと船の人達が集まってくる。その間だも船は大きく揺れ船体の横から大きな水飛沫が上がる。

「こっちか!」

「お嬢さん、ここは危険だ!安全な船内へ!」

「はぁ…。」

金髪のお兄さんに手を引かれ船内に案内されるも、動物の嘶く声に私は弾かれた様に彼の手を離し皆の集まる所に駆け寄った。

「コハク!」

「そっちは危険だ!」

船から身を乗り出すと私の顔を見付けたコハクが何かを叫んでいた。

「チョッパー!何て言ってるか分かる?!」

「"花子を返せっ!"て言ってる!」

「いや、花子って誰だよっ?!」

「そんな事言ってる場合かっ!まずはこいつを倒さねぇと!」

「?!止めてっ!」

緑の髪のお兄さんが刀を抜き柵に足を掛けコハクに飛び込もうとしたから、私は彼の腰にしがみ付いた。

「おい!引っ付くなっ!」

「お願い!傷つけないでっ!」

「ふざけんなっ!邪魔すんならお前からたたっ斬るぞっ!」

必死にお兄さんにしがみ付いているとコハクがまた大きな身体で船に体当たりをする。

「ったく、何してんだ!このまりもヘッド!」

「!?止めてっ!」

「はい♡止めます♡」

「何してんだ、おめぇはっ!?」

金髪のお兄さんがコハクに攻撃しようとしたけどすぐに止めてくれた。助走をつけまた船に突っ込もうとするコハクを見つめ私は海に飛び込んだ。

「おい!」

「危ないわよっ!?」

「お願い!手を出さないでっ!」

物凄い勢いで近付いてくるコハク。きっとコハクは私が拐われたと思って助けようとしてくれているんだと思う。

「コハク!止めてっ!」

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