第11章 パンクだね
花子 side
ジルさん乗り込み事件から数日が経ち、私はいつも通りの生活を送っている。
「おらっ…!もっと腰上げろっ!」
「ぅやアッ!」
そう…いつも通りの…。
「考え事とは余裕だなっ!」
「ンァッ!おくっ、だめぇっ!」
じゃない!全然いつも通りじゃない!後ろからガンガン突き上げてくるキッドの攻めに耐えながら私は少し前の事を思い出した。
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いつも通り働いているとキッド達が今日もお店に来てくれた。
「花子、酒とロールキャベツ。」
「…はいはい。」
キッドは私のロールキャベツを大層気に入ってくれたみたいで、以前無いと言えばその日は鬼も裸足で逃げ出しそうな程、不機嫌な顔をされた。
「兄ちゃんが来てからはなちゃんのロールキャベツが毎日食えてありがたいなっ!」
「…へぇ、俺の為に作ってんのか?」
「…あんだけ凶悪な顔されるよりマシよ。」
何故かニヤニヤと嬉しそうな笑みを浮かべるキッドにイラッとくるも、間違いでは無いので素知らぬ顔でお酒とロールキャベツを置いた。
「本当に可愛くねぇな。」
「それはどうも~。」
悪態を付いてくるキッドにヒラヒラと手を振り仕事に集中していると、気付けば閉店時間になっていた。
「花子!もう上がっていいぞ!」
「はぁい!お疲れ様です~。」
今日は帰ったらゆっくり寝よう!そう思っているとふわりと身体が宙に浮いた。
「オヤジ!こいつ借りてくぞ!」
「おぉ~…明日には返せよ~!」
「ちょっと!ジルさん?!」
私の事、大事な娘じゃなかったの?!私を助けた+彼等は害が無いと分かるとジルさんは当たり前の様に笑顔で送り出す。肩に担がれジルさんに手を伸ばす私はさながら売られていく子牛の様…。
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そして今に至る。
「ひやぁあぁっ?!」
「はっ…何考えてんだっ!」
どちゅんっと奥を突かれ違うところに飛んでいた意識が引き戻される。別の事を考えているのが気に入らなかったのか、グリグリと弱いところを重点的に攻められ身体を支えられなくなった私はお尻を突き出す様な体勢になった。
「自分から擦り付けてきやがって…っ!」
「ちがっ…ンァッ…~っ!」
秘豆を潰され飛びそうな程の快楽にビクンッと身体を震わせると、少し遅れてゴム越しにキッドが達したのを感じた。