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貞操観念低めな子が色んな感情をぶつけられる

第2章 目が覚めると


花子 side


(何あれ!何あれ!?何?!あれっ!?)

無我夢中でロー君の部屋を飛び出した私はそのまま女部屋に駆け込んだ。扉を閉めそのままズルズルとしゃがみ込み先程の事を思い出す。

ー感じてんのか?ー

(エロ過ぎでしょっ!?)

試すかの様な流し目、優しくお腹に響く低い声。悪戯の様に与えられた刺激に身体が震える。

(イケメン…ズルい…。)

あれだけイケメンだったら遊び慣れてるんだろうなぁ…。ベポが来なかったら完全に流されていわ。ロー君とのその後を想像し私は熱くなる頬を両手で覆う。

「花子?どうしたの?」

「…イッカク。」

お風呂に入っていたのか濡れた髪をタオルで拭きながらイッカクが近寄ってくる。ロー君の計らいなのか女部屋にはシャワールームが完備されている。

「具合でも悪い?てか、上着はどうしたの?」

「あ…。」

あんな事があってか借りていたシャツはロー君の部屋。取りに行きたいけど今行ってもどんな顔で行けばいいのか…。

「ロー君の部屋…。」

「キャプテン?あぁ、診察してたのね。」

「…うん。」

「本当にどうしたの?」

心配そうに膝を折り私の顔をイッカクが覗き込む。薄着もあってたわわに実った彼女の胸の谷間が私の目の前に曝け出される。眼福、眼福。

「…ねぇ、花子。何もされていない?」

「なっ!何がっ?!」

「シャチとか…他の奴等に。」

いきなり的確な疑問を投げ掛けられ思わず声が上擦る。でも、私が思っている人物とは違う名前が出てきて首を傾げる。

「シャチ?別に何も。皆、優しいよ?」

「だったらいいんだけど…。」

何か言いづらそうに口籠るイッカク。どうしたんだろう?喧嘩でもしたのかな?

「本当に何もないよ?もし何かあったら言うね?」

「…絶対だよ?」

にっこりと微笑めばホッとした様に笑顔を見せるイッカクに、本当に優しいなぁって思って勢いよく彼女に抱き着いた。


(ほら、髪の毛濡れてるよ。)

(ほっとけば乾くよ。)

(駄目駄目っ!折角綺麗な髪なんだもん!いたんじゃう!)乾かしてあげる!

(…ありがとう。)

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