第2章 目が覚めると
花子 side
「傷の具合を診る。そこに座れ。」
「はぁい、先生。」
私はロー君に言われるがまま椅子に座り着ているシャツを脱ぎ左肩を出した。あの後、結局私の鞄は見付からず文無しの私は申し訳無いけどイッカクに服を借りている。
「痛みはあるか?」
「そんなには…動かしたりお風呂入ったら痛いけど。」
傷口を診るロー君の手は優しくてこうしていると本当にお医者さんなんだなぁ、と思い真剣な顔で診察する彼をぼぉっと見つめていた。
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ロー side
花子の傷はこいつに貢ぎ物をしている奴等のお陰もあってか、思ったより治りが早い。この分じゃ予定より早く完治するだとうと思っていると、ある部分にふと目がいった。
(こいつ…下着、着けてねぇのか?)
シャツを脱ぎ黒のタンクトップ1枚になった花子の胸の中心はそこを主張する様にピンと立ち上がっている。
「…ロー君や、何してんの?」
「あ?」
気付けば俺は花子の胸を両手で鷲掴んでいた。手に収まる程好い大きさ、癖になりそうなその柔らかさに指が動く。
「乳を揉んでる。」
「見れば分かるよ…何?溜まってんの?」
胸を揉みしだく俺を呆れた顔で見つめる花子に、こいつ不感症かと思いその中心を親指で擦った。
「ンッ!」
ピクリと肩を震わせ鼻から抜ける様な甘い声。思わず手を止め花子を見つめると、顔を真っ赤にして俺から顔を逸らす。
「へぇ…感じてんのか?」
「ばっか…言わなっ…やっ、あぁっ…!」
今度は突起を摘まみ弄ると声を我慢する様に手の甲で口を塞いでいる。
「ンッ、あっ…ろーくんっやめっ…!」
「…。」
目を潤ませ懇願する花子に俺の加虐心を刺激する。もっと他の顔が見せろ、もっと俺に縋れと。
「キャプテ~ン!薬草持ってきたよ~!」
「?!」
「…チッ。」
服の中に手を入れ様とした時、扉の外からベポの声が聞こえた。俺は眉間に皺を寄せ舌打ちすると、花子は弾かれた様に身体を離し慌てた様子で部屋を出ていった。
「わぁっ?!花子?どうしたの?」
ベポの声に答えず花子のバタバタと走る音だけが聞こえた。
(くっくっくっ…。)
(キャプテン?)
(何でもねぇ、そこに置いとけ。)
(アイアイ!)