第6章 女は大切にするんだぞ
「…というワケだ。」
食堂でベポ達が買ってきたお昼ご飯をみんなで食べながら、シャボンディ諸島について話したロー。
「なるほどっス!つまり他の島を経由しつつ、そのシャボンディ諸島ってところに向かうってことっスね!」
「…あぁ。エターナルポースでもあれば話は別だが、無いモンは仕方ねェ。」
なにやら難しい顔をしているコノハにどうかしたかと聞くロー。
「えっ、と…、なんか普通にシャボンディ諸島に行くみたいな流れだけど、私の用事なのにいいのかなーって…」
申し訳なさそうに俯くコノハにため息を吐くと、頭に手を乗せクシャリと撫でる。
「お前の用事だけじゃねェ。俺はあそこでやるオークションとやらに前から興味がある。だからどのみち行くつもりだった。」
「でもベポ達みんなはー
「ボクたちはキャプテンの指示に従うだけだよ!」
うんうんと頷く3人に、やっぱりローは慕われているのだと実感するコノハ。
「あぁ。コイツらは俺が火に飛び込めと言ったら飛び込むし、雷に打たれろと言ったら打たれるヤツらだ。」
その言葉にペンギンがローを二度見するとペンギンを睨みつける。
「…なんだ、船長命令が聞けねェのか。」
ローの一言にペンギンが外れそうなほど激しく首を振り、いつもの光景に顔が綻んだ。
「ふふっ、本当に2人のやりとりは見ていて飽きないね。なんか幼馴染みたい。」
その言葉に目を丸くしたシャチが口を開く。
「なに言ってンだよ、コノハ〜。キャプテンとオレら3人は幼馴染だよ!」
「っえーー!!!!!そうだったの!?」
驚きのあまり椅子から落ちそうになると、素早く腕を引くロー。
こちらに笑顔を向けありがとうと言うコノハは、心なしか少し寂しそうな顔をしていた。
「…とりあえず、だ。ベポによるとログは今日一日あれば溜まるらしい。明日この島を出るぞ。」
「「「アイアイサー!」」」
出航までは自由時間だと言い残し残し、コノハの手を引き食堂を出るロー。
バタンと閉まるドアの音を確認しシャチが口を開いた。
「デートかなァ。いいな〜。」
「そりゃ今からムフフな事に決まってんだろ!」
「ペンギンやめなって。またキャプテンに怒られちゃうよ。」
この後ペンギンによる女探しの為に渋々2人は町へ付いて行った。