第6章 女は大切にするんだぞ
「っ、痛いよ、離して!!」
大股で歩き腕が千切れそうなほど強い力で掴むロー。
なかなか離れない手を退けようとしていると急に視界が変わった。
「な、何!降ろして!」
「離せと言ったり降ろせと言ったり忙しい女だな。」
ローの肩に乗せられるように抱えられてしまい、ただジタバタする事しかできないでいると、目に映る地面が土から木の床に変わった。
「この宿で一番良い部屋にしろ。」
声だけで不機嫌と分かるローは、早々に鍵を受け取ると部屋へ足を進める。
ガチャリと扉が開く音と共に足に付いた地面の感覚にホッとしていると、壁に押し付けられ噛み付くようなキスをされた。
「んーっ!!」
突然の事に驚き舌の侵入を許してしまい、ローの長い舌が自分の舌に絡み付く。
「んふっ、ふっ、や、あっ」
口蓋が舌をなぞり、体を跳ねさせるとふわりと香るさっきの女性の香水の匂い。
鼻腔をくすぐるその匂いにハッとし、勢いのまま絡み付く舌を噛んだ。
「ッ…!テメェ、また俺を噛みやがったな。」
口内に広がる鉄の味にコノハに舌を噛まれたのだと理解し、顔を離す。
「チッ…。こんな状況で喧嘩売るとはいい度胸だな。その喧嘩、買わせてもらうぞ。」
そう言うとローはコノハを軽々と抱き上げる。
背中に広がる布団の感覚にベッドに降ろされたのだと理解していると、ローがコートとトレーナーを脱ぎ去る。
「…っ、ちょっと何してー
「お前にはお仕置きが必要みてェだな。」
問答無用に体を組み敷くと目に涙を浮かべ自分を睨むコノハ。
「ククッ…。その顔は燃えるぞ。」
着ていたトレーナーのフードに通る紐を取ると、素早くコノハの手首を縛る。
おもむろにニットを胸の上まで捲り上げ、ブラジャーを下にずらすと、挟まれたことによりぷるんと主張する胸。
「ゃ、だ…離してっ!」
身を捩るたびに揺れる胸に手を伸ばしその頂きをペロリと舐めると、体を跳ねさせ声を出すまいと縛られた手を噛むコノハ。
「んッ!」
「クククッ…、いつまでそうしてられるか見ものだな。」
口元を吊り上げもう一度口に含むと硬くなった先端を甘く噛む。
「ん゛ぅっ!」
突然の痺れるような快感に目に溜めていた涙が頬に伝い、ローの舌がそれを掬った。