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魔法の手【ONE PIECE】

第12章 まるで魔法だな



「ん、ふッ…ろ、ろぉッ…」

どれくらいこうしているだろうか。

ローの部屋に入ってようやく降ろされたかと思いきや、急に扉に押し付けられ唇を貪られている。

長い舌に何度も口蓋をなぞられ、段々と体の力が抜けていく。

「やっ、んんッ…!」

崩れ落ちそうなところでローの長い足が股座に割って入った。

服の上からぐりぐりと太ももを押し付けられ、それだけで頭がおかしくなりそうだ。

「はっ、ロー、怒ってるの?」

ようやく唇を離され顔を見上げれば、その黒い瞳には自分が映る。

「別に怒ってるワケじゃねェ。」

怪訝な顔つきのロー。
確かに怒っているわけではなさそうだが、機嫌が良いわけでもなさそう。

「お前が人の役に立てるのが嬉しいのは分かる。俺だって悪い気はしねェ。」

そう言うとローはつなぎのボタンを外していく。

「ただお前が他の男と触れ合っているのを見るとどうしても虫唾が走る。それがクルーであっても、だ。」

熱のこもった瞳で見つめられ、何も言うことができない。

気付けばジッパーは胸の下まで降ろされていた。

「ちょっ…」

はだけた胸元を手で隠す。

「俺自身どうしたらいいか分からねェ。」

自嘲気味に笑うロー。
胸の前に置いた手はいつの間にか扉に縫い付けられていた。

「コノハと出会ってから寝ても覚めてもお前の事ばかり考えている。責任取ってもらうぞ。」

クツクツと喉を鳴らすローに、体中の血液が顔に集まるような気がする。

…そんな事を言われたら、拒否なんてできるわけがない。

「ロー…、好きにして?」

大きな瞳で見上げられ、ローの中で何かが音を立てて崩れていく。

コイツは本当に分かっちゃいない。
言葉や仕草一つ一つが俺の心を掻き乱すことを。

「今日は優しくできねェ。」

小さな唇に食らいつけば、短い舌が自分のものを受け入れる。

何度も舌を絡ませ、コノハの弱い部分を舌でなぞるとくぐもった声が部屋に響く。

「んっ、ぅッ…」

水で湿った下着をずらすと露わになるのは弾力のある胸。

掴んでいた腕を離し、誘われるように乳房を包む。

「ろっ、ろぉ…、立ってらんない…ッ」

息を荒げながら見つめられ、それだけでローの下半身は反応をする。

フッと鼻で笑いコノハの体を軽々と抱き上げたローは、ベッドへと足を向けた。
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