第12章 まるで魔法だな
「ぅぁっ…!待っ…!イっちゃ…ッ!」
「…ハァッ、一度出すぞ。」
何度もローのモノが奥に届き、絶頂の波がコノハへ押し寄せる。
頭の中が真っ白になりお腹の奥に温かいものがジワリと広がる。
「んっ…。」
浮遊感と疲労感に襲われ目を瞑ろうとした時、大きな手が腰を強く掴んだ。
「えっ…、ロー!?」
次の瞬間、ぐるりと視界が反転する。
今まで背中にシーツの感触があったはずなのに、気付けばローの上に跨っていた。
これじゃまるで…
「ククッ…、約束はきちんと守ってもらうぞ。」
昨夜の約束のことを言っているのだろうか。
声の方を見下ろせば楽しそうな獣と目が合う。
「い、今…?もう一回…?」
「当たり前だ。」
「私もローも今イったばかりでー
「俺はお前を見ているだけですぐ復活するが…コノハは違ェのか。」
するりと伸びたローの手が腰を這い、体中に散りばめられた赤い跡をなぞっていく。
「ッ…、うまく動けるか、分からないからね…。」
どうバランスを取っていいか分からず、ローの割れた腹筋に手を置く。
同じ人間のはずなのに、まるでローの体は彫刻のようだ。
「フッ…、動かねェのか。」
余裕そうなローの声。
私だってローに気持ちよくなってほしい…。
見よう見まねで腰を浮かして落としてみる。
「んぁ…ッ。」
まだ始まったばかりだというのに、中に入っているローのモノが固さを取り戻しているのが分かる。
腰を揺らしながらローの方を見れば、未だ余裕そうなローと目が合った。
「ッ、気持ちい…?」
「あぁ。…だが、その体勢だと動きづらくねェか。足を立ててみろ。」
ローの手が膝裏に入ってきて足がM字になる。
「ぁあ…ッ!」
さっきよりも深くローのモノが奥に当たり、つい声が漏れる。
でも確かにさっきの膝をついた体勢よりも動きやすそうだ。
同じように腰を浮かして、さっきよりも早く腰を落とす。
何度もそうしているうちにローの表情は変わっていった。
「クッ…!コノハ、気持ちいいぞ…。」
「んぁッ、私も…!」
さっき放たれたローのモノが中から溢れてきて、繋がっている場所からは水気を含んだ音が聞こえる。
普段よりも余裕のないローの表情も相まってか今にも理性が飛びそうで、気付けば一心不乱に腰を振っていた。