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魔法の手【ONE PIECE】

第11章 触らないで



例のトラブルメーカー2人は街を散策しているようだ。


「ほー、キャプテンにピアスのプレゼントか!コノハからなら何でも喜ぶと思うぞ!」

「ふふっ、だと良いな〜。」

眩しい笑顔を見せるペンギンにつられるように笑っていると、大きな瞳にアクセサリー屋が映る。

「ペンギン、ここ寄ってもいい?」

「おお!いいぞ!」

少しお高そうな店に足を踏み入れた2人は、煌びやかに輝くアクセサリー達に軽い目眩を覚える。

「うぅ、眩しいね。」

「目がグルグルするぜ。」

視界を戻そうと頭を振ると、コノハはピアスが並ぶショーケースへと近寄った。


ゴールドにプラチナ、様々な材質のピアスが展示されているのを見ていると小声でペンギンが近付いて来る。

「な、なぁ…すげぇ高ぇけど金持ってんのか?」

心配そうな表情のペンギンにコノハは口元を吊り上げる。

「じゃじゃーん!」

持っていたカバンの中身から巾着を出しその中身を見せるコノハ。
大金を前にペンギンは生唾を飲み込んだ。

「この前セントポプラで薬を高く買い取ってもらえたの!」

嬉しそうに笑顔を向けるコノハにペンギンは胸を撫で下ろした。


その後2人はしばらくピアスを眺めていた。

目星をつけたコノハはペンギンの方へと顔を向ける。

「ねぇペンギン。このピアスにしようかと思うんだけど、どう思う?」

指さす方へと目を向ければ、ペンギンは親指を立てる。

「キャプテンに似合わねぇものは無いと思うぜ!」

その言葉にコノハは目尻を下げた。

「ふふっ、確かに!」

揶揄われたりもするがなんだかんだで日々相談に乗ってくれるペンギン。
彼を連れて来てやっぱり正解だとコノハは思った。

ペンギンはというと、自分達クルー以外にもローを想っている人がいるのが素直に嬉しいようだ。

しかも2人は相思相愛。

真剣にプレゼントを選ぶコノハを見て、ローの相手が彼女で本当に良かったと心底思ったペンギンだった。
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