第9章 あんな所で満足してんじゃねェ
「ふぁッ…、んッ…。」
ローに応戦しようと、迎えた舌に何度も自分の舌を絡ませるコノハ。
さっきまで触れるキスをするだけで精一杯だったのに、一度熱い舌を受け入れてしまうと、なんとか彼を喜ばせようと体が順応していく。
「ふぅッ、ん、ろぉッ…。」
それでも激しいキスは彼女の酸素を奪っていき、小さな手が限界を伝えようと胸を叩く。
「ハッ…、なかなか積極的じゃねェか。」
唇を離すと顎に伝う唾液を拭うロー。
普段よりも自分の舌を求めてきたコノハに満足げな顔を浮かべる。
ハートのタトゥーが刻まれた胸に唇を寄せると、いつもローがしているように強く吸い付く。
「ッ…!」
その行動に目を見開くロー。
それでも自分なりに何度もキスマークを付けるコノハに愛おしさを感じ、そのまま身を委ねた。
跡を付けられるくすぐったさと、自分の胸に触れるコノハの唇の感触に、ローの下半身は熱を帯びていく。
ローがしつこく跡を付けるように、コノハも同じく何ヶ所も跡を付けていくと、小さな手がローの下半身に触れる。
「ッ…!おい。」
体を小さく跳ねさせたローと目が合うと、一瞬俯きまた視線を上げるコノハ。
「いつもローがしてくれているみたいに、私もしたい。」
この真っ直ぐな瞳を、ローは何度も見たことがある。
そんな目をされると自分は退くしかない。
「ったく。」
一度コノハを隣に座らせるとズボンごと一気に脱ぎ、またソファーに座るロー。
それを見ていたコノハはローの足の間へと割り込み、床に膝をつく。
「っ!!!」
初めて目の前で見るローのモノに、自然と顔が強張る。
赤黒くそそり立つソレはまるでロー自身かのようで…
男の経験が無い自分でも分かる。
ローのは間違いなく大きい。
よくこんなモノが入ったもんだ。
少し感心しているコノハに、ローは眉を顰める。
「無理するな。」
大きな手が頭を撫でると、首を振るコノハ。
いつだって自分ばかり気持ち良くなってしまって申し訳ない。
ローにも気持ち良くなってほしいがために、あの本を買ったのだ。
読んでいないに等しい本を一瞬見ると、またローのモノを見るコノハ。
「失礼します…。」
その言葉と共に小さな両手がいきり立つモノを掴んだ。